国会の会期中に不夜城と化す霞が関。そこには「今日も徹夜……」と頑張る、エリート官僚たちの姿があります。具体的に何が長時間労働の原因になっているのか。人事院の調査からみえてきました。
年収700万円超えも「大卒サラリーマン以下」…エリート国家公務員の悲鳴「もう、疲れた」議員対応に限界 (※写真はイメージです/PIXTA)

心を病む「国家公務員」急増…長時間労働が原因か?

人事院が行った『精神及び行動の障害による長期病休者数調査』によると、2020年、全職員の1.54%にあたる4,277人が精神病等で長期離脱。そのうち男性が3,084人で男性全職員の1.41%、女性が1,193人で全女性職員の2.00%でした。

 

過去5年の推移をみてみると、2016年3,487人(全職員の1.27%)、2017年3,841人、2018年3,818人、2019年4,186人と右肩上がり。特に若年層の増加が著しく、2016年、20代が509人(20代全職員の1.33%)、30代752人(30代全職員の1.31%)だったのが、2020年、20代が937人(1.90%)、30代が903人(1.64%)でした。

 

このすべての原因が長時間労働にあるとはいえませんが、主要因のひとつと推測されます。

 

本府省に勤める国家公務員(行政職俸給表(ー)、平均年齢40.5歳)の平均給与月額は44万8,153万円。ボーナス(期末・勤勉手当)は4.40ヵ月とすると平均年収は735万円ほどになる計算です(人事院『令和4年国家公務員給与等実態調査』より)。

 

一方、会社員の平均給与は月31万1,800円(所定内給与額)、年収は496万円。全会社員の平均と比較するとさすがエリートとされる本府省勤務の国家公務員だけあり高給ではあります。しかし、大卒・大企業勤務となると、平均月収は39万5,200円、年収675万円と、その差は年収で50万円強となり、男性に限ると月収43万2,600円、年収745万円と逆転をします。

 

難関の試験を突破した「エリート官僚」。激務なのに給与面でも魅力なし、というのが実情です。そのため東大生をはじめ、“官僚離れ”が顕著になっています。官僚は国家の運営に携わる人たち。その質の担保が不安視されています。

 

――質問通告が遅い!

 

官僚たちのイライラが国家の衰退を招く……言い過ぎではないかもしれません。