厚生労働省より『令和4年賃金構造基本統計調査』の結果が公表され、労働者の最新の給与事情が明らかとなりました。そこで明らかになったのは、地域間の給与格差がさらに拡大しているという事実でした。※本記事では労働者を会社員と表現しています。
都道府県「会社員の年収」ランキング…1位と47位に広がる「唖然の給与格差」、さらに拡大の悲惨 (※写真はイメージです/PIXTA)

【2022年】会社員の平均給与…月収31万円、年収496万円

厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると、会社員(平均年齢43.7歳)によると、平均月収(所定内給与額)は31.18万円。賞与等含めた年収は平均496.57万円でした。月収は前年30.74万円から4,000円強、年収で7万円強アップとなり、コロナ禍からの経済回復を色濃く反映した結果となりました。

 

男女別にみていくと、男性は月収34.20万円(前年33.72万円)、年収554.91万円(前年546.2万円)。女性は月収25.89万円(前年25.36万円)、年収は394.35万円(前年385.94万円)。男女間賃金格差(男=100)は75.7と、前年75.2から若干拡大しました。

 

学歴別にみていくと、男女計で高卒で月収27.15万円(年収434.55万円)、大卒で35.95万円(年収587.19万円)、院卒で45.41万円(年収786.41万円)。男女別にみていくと、男性高卒で29.51万円(年収482.99万円)、大卒で38.69万円(年収640.27万円)、院卒で47.84万円(年収)。女性高卒で22.00万円(年収330.77万円)、大卒で28.89万円(年収462.46万円)、院卒で40.43万円(年収648.01万円)でした。

 

年齢別に給与の推移をみていくと、年齢とともに月収、年収ともに上昇していき、50代後半で月収37万円、年収590万円で会社員人生史上、頂点を極め、60歳定年を迎えます。

 

【年齢別「給与の推移」】

~19歳:18.42 万円/255.43 万円

20~24歳:21.85 万円/327.18 万円

25~29歳:25.12 万円/403.59 万円

30~34歳:28.10 万円/456.85 万円

35~39歳:31.25 万円/508.65 万円

40~44歳:33.37 万円/540.60 万円

45~49歳:34.92 万円/563.53 万円

50~54歳:36.47 万円/587.75 万円

55~59歳:37.00 万円/590.29 万円

60~64歳:29.56 万円/444.80 万円

 

出所:厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』より

※数値左より、月収(所定内給与額)、年収