恒例の「小学生のなりたい職業ランキング」。夢の職業が並ぶなか、「会社員」も毎回ランクイン。お父さんたちは鼻高々かと思いきや、現実を知っているだけに「何もいえない……」という人も。なんとも厳しい「会社員の平均像」をみていきましょう。
（※写真はイメージです/PIXTA）
小学生の憧れ「サラリーマン」実際の手取り額
さらに年齢別にみていくと20代前半で21万円ほどだった月収は、30代後半で30万円を超え、50代に入ると40万円台に突入。会社員人生、ピークに達します。
【年齢別「男性正社員」の月収】
20～24歳：21.8万円
25～29歳：25.7万円
30～34歳：29.6万円
35～39歳：33.3万円
40～44歳：36.5万円
45～49歳：39.1万円
50～54歳：42.3万円
55～59歳：42.9万円
60～64歳：35.2万円
出所：厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より
もちろん、こちらは額面。そこから税金やら保険料やらひかれて、「えっ、これだけ!?」と驚くのは、会社員であれば一度は経験すること。たとえば第1子誕生から計算して、小学生の子どももいるだろう40代前半であれば、手取りは28万円ほどとなります。
どうでしょう。
――お父さん、手取り28万円なんだぞっ
自信満々にいえるでしょうか。しかも会社員の給与は20年とも、30年ともあがらない……とはよく知られた話。さらに先日、厚生労働省が先日発表した『毎月勤労統計調査 令和5年1月分結果速報』によると、実質賃金は前年同月比4.1％減と、2014年5月以来、8年8ヵ月ぶりの減少幅を記録。物価上昇分、生活は苦しくなるばかりで、「お父さんが稼いでいるから大丈夫だ」と胸を張れない状況。
――会社員になるのは、やめとけ
そんな情けないことを子どもに言ってしまいそう……それが日本のサラリーマンの現状です。
