恒例の「小学生のなりたい職業ランキング」。夢の職業が並ぶなか、「会社員」も毎回ランクイン。お父さんたちは鼻高々かと思いきや、現実を知っているだけに「何もいえない……」という人も。なんとも厳しい「会社員の平均像」をみていきましょう。
平均年収520万円だが…小学生が憧れる職業5位の「サラリーマン」40代でも「たったこれだけ。」思わず泣ける手取り額 (※写真はイメージです/PIXTA)

会社員、男子児童が憧れる職業「第5位」に堂々ラインクイン

日本FP協会は、第16 回「小学生『夢をかなえる』作文コンクール」の入賞者を発表するとともに、応募作品に描かれた小学生が「将来なりたい職業」を集計し、ランキングを発表しました。

 

サッカー・ワールドカップや、メジャーリーグでの大谷選手の活躍も影響しているのでしょう、男子児童の1位と2位は、サッカー選手に野球選手。やはり世界で活躍するスポーツ選手は小学生の憧れの的です。

 

一方で、昨年4位の「ユーチューバー」は6位に後退。「以前ほどユーチューバーば稼げない」などというニュースも広く報じられていますし、不祥事でバッシングされるユーチューバーも。また動画であればYouTubeよりもTikTokのほうが小学生には馴染みがある、ということもあるのかもしれません。

 

【男子児童のなりたい職業】

1位:サッカー選手・監督など

2位:野球選手・監督など

3位:医師

4位:ゲーム制作関連

5位:会社員・事務員

 

【女子児童のなりたい職業】

1位:医師

2位:保育士

3位:獣医

4位:美容師

5位:教師

 

出所:日本FP協会

 

そして「男子児童のなりたい職業」堂々5位にラインクインするのが「会社員・事務員」で、前回6位から、ワンランクアップ。総務省統計局『労働量調査』によると、2022年の就業者は6,723万人。そのうち、正社員は男性が2,348万人、女性が1,250万人。日本で働く人の半分は会社員で、その会社員に小学生は「なりたい」といっているわけですから、なんとも誇らしい限りです。

 

そんな会社員の平均像(男女計・平均年齢42.3歳)はというと、平均給与(所定内給与)は月32.3万円。年収は522万円です。さらに男性(平均年齢43.1歳)に限ると、平均給与は月34.8万円、年収は571万円です

 

*厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より