まずはストレッチ!改善しなければ整形外科の受診を
それではいったい、こうした事態にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。
まずは当然のことですが、運動習慣を身につけることです。コロナ禍の運動不足により首や肩、腰の不調が起こっているのですから、それらを解消するには運動することが1番。まずは簡単なラジオ体操やストレッチ、ウォーキング程度で十分です。
できれば、ラジオ体操やストレッチは毎日の習慣にし、デスクワークの合間に体をほぐすことを意識して、それに加えて週2〜3回は30分程度の運動をするように心がけましょう。
それから、筆者も実際に使っていますが、筋膜を柔らかくほぐしてくれる「フォームローラー(筋膜リリースローラー)」はおすすめです。体のこりを感じる部分にローラーを当ててころころ転がし、体重を利用しながらこりをほぐしていくものですが、身体が楽になっていくだけでなく、適度にリラックス効果もあります。このような手軽に取り入れられるアイテムを活用するのもいいでしょう。
こういった生活改善をしたうえで、それでも症状が改善しなければ、整形外科で専門医の診察を受けてください。特に、痛みやこりに加えて、麻痺や痺れなどの症状が出ている場合は要注意。もしかしたら、「頸椎症」など他の疾患が隠れているかもしれません。
また、すでに痛みがひどく、日常生活に支障が出ているという場合は、鎮痛薬の服用、神経ブロック注射、手術などを取り入れたほうがいいケースもあります。とにかく自己判断せず、気になる症状が長引くようなら早めに医師の診察を受けましょう。
新型コロナウイルスがいつ収束するのか、いまだ先行きを見通すことができません。その一方、「新しい生活様式」の普及にともなって、心や身体の不調を訴える人が増えているのも事実です。実際、肩こりなどの痛みを抱えて仕事が捗らないことで生じる労働損失は、病欠コストより大きいともいわれています。
これまで以上に「自分の健康は自分で守る」という意識を持ち、改めて日常生活を見直すこと、そして、必要に応じて医師の診察を仰ぐことを考えてみましょう。
越宗 幸一郎
横浜町田関節脊椎病院
院長
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