75歳女性、自転車でしまなみ海道走破…「人工膝関節置換術」が導いた生き方の変化【専門医が解説】

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75歳女性、自転車でしまなみ海道走破…「人工膝関節置換術」が導いた生き方の変化【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

どれだけ痛みやしびれで日常生活が困難であっても、膝や股関節など、体の動きに重要な関節にメスを入れたり、人工物を入れたりすることに躊躇する人もいるでしょう。しかし、それらの治療を経て、元気に日常生活を謳歌している人もいます。今回は、実際に人工膝関節置換術を行い、変形性膝関節症を克服した75歳女性の事例について、世田谷人工関節・脊椎クリニックの塗山正宏先生が解説します。

散歩から自転車、スイミングも…驚くほど順調に回復

手術後のリハビリも終え、順調に回復を見せるAさんが、現在の様子を話ししてくださいました。

 

「退院後は、フィットネスバイクを買って自転車こぎの練習から始めました。これまでは右膝を伸ばすことができなかったのに、両足で自転車をこぐことができて、非常にうれしかったです。その後は、散歩をしたりスイミングをしたり……。バタフライやクロール、のちには平泳ぎもできるようになり、膝の可動域が少しずつ拡大していきました」

 

人工膝関節置換術は、単に手術をして終わりというわけではありません。リハビリをして、しっかり運動機能を回復させていくことが治療効果を最大化するカギになります。Aさんの場合、「膝がよくなったらやりたいこと」を頭に思い浮かべることが、リハビリをがんばる原動力になったようです。

 

念願叶ってしまなみ海道を自転車で走破

そして、Aさんは念願だったしまなみ海道への旅行を実現。自転車で海道を走破されたそうです。

 

「これまでは旅行に行きたくても、階段ものぼれないし、人に迷惑をかけるだろうと気になって、まったく出かけることができませんでした。でも手術をして、思い通りに膝を動かせるようになったら、行動範囲が一気に広がり、これまでやりたくてもできなかったことが自由にできるようになりました。

 

もしもいま、医師から人工膝関節の手術を勧められている方がいるのならば、ぜひ前向きに検討してほしいと思います。家で膝の痛みに悩みながらこれからの時間を過ごすのか。それとも思い切って手術をして、以前のように元気な日々を取り戻すのか。どちらも同じ一生です。これからどんな人生を歩みたいのか、ポジティブに考えてほしいですね」

 

Aさんは、同じ病気に悩んでいる患者さんに、こうエールを送ってくれました。

 

術後は定期的な検診で、万が一の異常もフォロー

手術をして膝の変形が矯正されたことで、友達から「スタイルがよくなった」「身長が伸びた」と言われることも多くなったというAさん。「最近、4時間自転車に乗り続けたけれど、まったく脚に違和感を覚えなかった。今度は夏の北海道へ旅行してみたい」と笑顔で語ってくれました。

 

手術後の検診でもまったく異常は見つからず、以前に増してはつらつとした表情が印象的でした。これからは1年ごとの検診で状態を確認。万が一、異常が見つかったとしてもすぐに対処できる体制でフォローしていきます。

 

手術をすると、身体的な痛みやしびれなどが取り除かれるだけでなく、心も元気になります。

 

高齢化が進む現代社会では、人工膝関節の手術をしても、順調に回復すればその後の人生も長く楽しむことができるはずです。「手術後、どんな人生を歩みたいのか?」ということを基準にして、人工膝関節置換術を検討するよいいでしょう。

 

 

塗山正宏

世田谷人工関節・脊椎クリニック

 

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