年代別でシミュレーション…利用する保険商品
基本的には同じような保険商品を利用します。しかし、保険の加入期間は違いますので、加入する年齢ごとで、保険会社や保険商品も変わります。
(1)変額終身保険:「日本円建て」で運用/外貨建ては利用しない
(2)米国ドル建て終身保険:「外貨建て」終身保険で運用/変額保険は利用しない
(3)個人年金保険:変額、外貨建ての商品は利用しない
①45歳から65歳までに1億円貯める
(1)(2)の解約返戻金と(3)の年金総受取額で1億円になるように、保険商品を受取る金額で3等分します。参考までに、45歳から20年間、毎月約41万7,000円ずつ貯めていけば1億円貯蓄できます。
②50歳から65歳までに1億円貯める
基本的には、「①の45歳から」と同じように(1)から(3)の保険商品を運用していけば1億円の退職金を手にすることは可能です。ただし、契約する保険会社、保険商品名は変わるでしょう。参考までに、毎月55万6,000円ずつ15年間貯めると1億円になります。
③55歳から65歳までに1億円貯める
55歳からの運用では、(1)と(2)の2つの分野の商品を利用します。(3)の個人年金保険は、運用期間が短すぎるので利用しません。
10年という短期間で収益を上げるために、また毎月の保険料の支出額も高額になりますので、家計の収支も考慮しながら、また専門家に相談しながら、保険商品を決めていくことが大切です。参考までに、10年で1億円を貯めるには、毎月83万4,000円近く必要です。
たとえば、(1)の変額保険では、保険商品の一部に、ハイリスクな外国株式のファンドを組入いれる、(2)でも、保険商品の一部に、リスキーな国の通貨建ての保険を入れるなどして、目標の達成を目指します。または、貯蓄目標額を下げたり、貯蓄の達成時期を遅らせたりすることも検討します。
貯蓄とは「使うお金を先送りする」手続きのこと
これまで業務が忙しくて、貯蓄が不十分だった方にとっては、抜本的な家計支出の見直しが必要になるかもしれません。老後の資金は、収入が得られるうちに準備しておくことが鉄則です。
単に貯めるのではなく、貯まっていく金額を確認しながら、使い方を考える。つまり、出費を先送りして、セカンドライフで使うと考えれば、気分も違ってくるでしょう。
「豊かな老後」を過ごす準備は早めのスタートが大切です。
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