発熱は「休め」のサイン
機能性高体温の治療は、ストレスを減らすための生活指導・心理治療がメインです。薬物治療の対象は生活に支障が出ている部分への対応となります。
微熱・倦怠感の場合は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)といった漢方薬や抗不安薬、SSRIなどの抗うつ薬が有効となります。不眠がある場合には睡眠導入剤が、動悸が強い場合にはβ遮断薬などが投与される場合もあります。
心理療法の場合、原因となる対人関係や職場環境を確認して、学業・仕事・家事のペースダウンを行い、「発熱は体・心のSOSであり、休めというサイン」であることを理解したうえで、精神的ストレスの低下を図ります。気分転換のための休暇や趣味を見つける、入浴する、十分な睡眠をとるなどの休息が重要です。
<参考URL>
ストレスによる高体温症(テルモ株式会社)
http://www.terumo-taion.jp/health/stress/01.html
武井 智昭
高座渋谷つばさクリニック 院長
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