コロナ禍で営業形態が変化…大和ハウスが業界初導入した「メタバース住宅展示場」とは?

コロナ禍で営業形態が変化…大和ハウスが業界初導入した「メタバース住宅展示場」とは?
(写真はイメージです/PIXTA)

「メタバース元年」といわれている2022年、メタバースは世界中の各業界から注目を集めています。なかでも住宅・不動産業界では、コロナ禍で営業形態が変化したことにより「メタバース住宅展示場」が導入されました。どのようなものでしょうか、みていきます。

 

「メタバース」とは?

近年、「XR(VR・AR・MR)」や「メタバース」という単語を目にする機会が増えてきていますが、実際に私たちの生活にどのように役に立つのか、いまいち明確なイメージが湧かない方も多いと思います。今回はその「メタバース」とはなにか。そして住宅・不動産業界にスポットを当て、どのように注目・活用されているかについてご紹介します。

 

「メタバース」の定義

「メタバース」とは、「コンピュータのなかに構築された3次元の仮想空間やそのサービス」を指しており、日本では主に2021年以降に参入した商業的なバーチャル空間の一種として呼称されています。

 

【参考】『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』

最終更新2022年10月3日URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/メタバース

 

「メタバース」はどこから生まれ発展したのか

「メタバース」という言葉は、概念を超える・上位概念を指し示すことを意味する「META」と、宇宙を意味する「UNIVERSE」を組み合わせた造語です。この言葉が初めて使われたのは1992年、ニール・スティーヴンスンが発表したサイバーパンク小説『スノウ・クラッシュ』に登場する架空の仮想空間サービスの名称が起源とされています。

 

そして2003年、アメリカのLinden Lab社が「セカンドライフ(Second Life)」という3DCGで構成されたメタバースを初めて世界に公開し注目を浴びました。仮想空間内での他ユーザーとコミュニケーションが取れ、商品の売買もできる。まさにメタバースの先駆けともいえるプラットフォームとなり、全世界で1,000万人ものユーザー数を抱え一世を風靡したものの、プレイするのに高スペックなPCが必要、操作が煩雑、詐欺行為の発生などの理由で急速にユーザーが離れ下火になりました。

 

その後2017年には、アメリカのEpic Games社からリリースしたオンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」が世界中で爆発的にヒット。ゲーム内の仮想空間を「メタバース」と呼んでバズワード化し、2020年5月に登録プレイヤー数が3億5,000万人を突破しました。

 

【参考】「フォートナイト(Fortnite)」公式Twitter投稿ツイート

2020年5月7日URL:https://twitter.com/FortniteGame/status/1258079550321446912?s=20&t=hxMSlxN83QHFvnF71O8-Nw

 

「メタバース元年」の現在、市場予測

そんな歴史を経た今年、2022年はメタバース元年ともいわれています。 代表的なものとしては2点、

 

1.2021年10月にアメリカのFacebook社が社名をMetaへ変更しメタバース事業に本格参入

2.Microsoftがメタバース強化を狙いとした、アメリカの大手ゲーム会社アクティビジョン・ブリザードを9兆6,000億円での買収計画

 

が挙げられます。

 

このように、世界の大手企業がメタバース事業に本腰を入れ始めており、アメリカの情報サービス大手ブルームバーグによると、ソーシャルメディアなどのメタバース周辺業界をも含めた市場規模は70兆円。2024年には1.6倍の114兆円にまで拡大することが予想されています。

 

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