人生折り返し時点で、3割の男性が未婚。その割合はさらに増えていくといわれているなか、独身者の老後はどうなるのか……気になるところです。みていきましょう。
平均手取り28万円…40代・家なし独身男子、20年後に直面する「驚愕の事態」 (※写真はイメージです/PIXTA)

おひとり様の「貯蓄」のちょうど真ん中は500万円

ではどれほど預貯金があるのでしょうか。(預貯金のある)独身者の平均は270万円。40代が最も多く689万円です。さらに将来を見据えた運用金を含める金融資産の保有額は、平均で1,614万円。随分と順調のように感じますが、これはあくまで平均値。一部の人が大きく値を挙げている可能性も。そこで中央値をみていくと500万円。急に現実的な金額になりました。

 

【預貯金と保有金融資産の平均値】

20代:88万円/302万円(100万円)

30代:219万円/965万円(294万円)

40代:679万円/1,294万円(440万円)

50代:298万円/1,675万円(675万円)

60代:272万円/2,645万円(1,180万円)

70代:234万円/2,396万円(1,380万円)

 

※数値左より、預貯金保有者の平均預貯金額/金融遺産保有者の金融資産平均値(中央値)

 

また手取り収入(臨時収入含む)からの貯蓄割合は、金融資産保有者で平均14%。厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると男性会社員の平均給与は月33.7万円。手取りにすると25万円ほど。つまり、月々3万5,000円ほどを貯蓄にまわす、というのが一般的な独身男性の姿です。

 

では実際にどのような方法で資産運用をしているのかというと、最も多いのが「預貯金」で671万円。続いて「株式」で341万円。「投資信託」200万円、「生命保険」165万円、「個人年金保険」12万円と続きます。

 

そして「何のために金融資産を持っているのか=資産運用の目的」でトップは「老後の生活」で48.9%。「病気や不時の災害への備え」が42.2%。独身による不安をカバーしようと、資産運用にはげんでいる人の姿が想像されます。資産運用の目標額の平均値は2,798万円。中央値は1,000万円でした。

 

【年齢別・独身者の保有資産の内訳】

20代:143万円/72万円/42万円/10万円

30代:638万円/148万円/52万円/37万円

40代:474万円/255万円/194万円/91万円

50代:763万円/261万円/266万円/162万円

60代:1,018万円/680万円/285万円/304万円

70代:906万円/484万円/321万円/303万円

 

※数値左より、預貯金/投資信託/株式/生命保険の平均保有額