精神疾患の一種である「ADHD」。成人女性の発症率の増加が顕著となり、話題となっています。本記事では「ADHD」が疑われる女性の症状と具体的な治療方法をみていきます。

ADHDの治療法

さてこの場合、治療はどうなるのか。クリニックでは、医師の診察のほかに「WAIS」というテストが行われることがある。これは知能指数を測定するテストで、ADHDの傾向があるかどうかの参考にするのだ。そもそもADHD以前に「自分の知能指数がどれくらいか知りたい」という興味で受ける方もいる。

 

そしてADHDの傾向が疑われる場合、カウンセリングや薬物治療が行われる。それぞれの治療効果は人によってさまざまなので、気になる場合は、まずは近くのメンタルクリニックに聞いてみるといいかもしれない。

 

ちなみにカウンセリングにおいては、「少しずつ順番に物事を進めていく」ことの訓練が行われることがある。たとえば片付けられない場合、「まずはデスクまわりだけを片付ける」など、できることをひとつひとつ決めていくのだ。これによって少しずつ改善していくことも多い。もしあなたに心当たりがあれば、試してみるといいかもしれない。

 

ちなみにその学生時代の女性にも、同様のアドバイスをしたことがある。すると答えはこうだった「ふぅん、いつかやってみる」。その後にもう一度訪ねたところ、一切変化していなかった。しかも悪化していた。どんな治療も、本人の意志がないと効果はゼロだと思った。思い出深い記憶である。

 

 

安田 雄一郎

医療法人社団上桜会

理事長

 

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