毎日鏡を見てもわからない…AGAの効果は「ゆっくり」
AGA治療効果は年単位で、ゆっくりしたスピードで表れます。
平均的には、半年ほどで生え際の産毛が増え始めてきて、治療を始めて1年経つと見た目が改善し始め、さらに5年、10年以上の時間をかけてゆっくりと改善し続ける、という具合です。
半年前のご自分の生え際の産毛をはっきりと覚えている人はまずいないと思いますから、産毛のような小さな変化を見逃さないためには、写真などを使って確実な客観的評価が必要です。
半年、1年程度の間隔で写真を比べないとわからないほどAGAの治療効果はゆっくりなのです。しかし、確実に改善していきます。
同じように、AGAは毎日鏡を見ていても気づかないくらいゆっくりしたスピードで進行が始まっていることもありますので、「まだ大丈夫!」と思っている方でも注意が必要です。
AGA治療効果確認のために欠かせない「写真」
筆者のクリニックでは、診察の際必ず(拒否されない限りは)写真撮影を行います。写真の記録を行わないと、患者さんの治療効果がわからないからです。
内科のクリニックで血圧を測ったり聴診器を使ったりするのと同じで、髪の毛のクリニックは写真を撮影しないとなにもわかりません。
最近はスマートフォンを持っている人がほとんどだと思いますので、できればご自分でも写真を撮っていただくと不安解消になると思います。ただし、自分で撮影される際は写真の撮り方でも良く見えたり悪く見えたりするので、できるだけ同じ条件で写真を撮ることが大事です。
自分で撮る際は「生え際の産毛」がはっきり写る写真を
髪の毛の写真は、暗いところで撮れば濃く見えますし、明るいところで撮れば薄く見えます。AGAの治療経過を確認するためにはできるだけ同じ条件、明るさ、角度、できれば同じカメラ、で撮影することが大事です。
クリニックでの写真撮影は必ず同じカメラで同じ角度から撮影しますので、小さな改善変化でも間違いなく確認できます。
オンライン診療の場合には患者さん自身に写真を撮ってもらうのですが、すごくきれいに産毛まで撮れている写真もあれば、生え際が髪の毛で隠れていたり、ブレていたりしてまったくわからない写真もあります。
そこで、ご自身で写真を撮る際は「生え際の産毛」を目安に撮影するように勧めています。
生え際の髪の毛をしっかり上げて、毛の根元と産毛がはっきり写るようにし、正面や両方のM字部分などが写るようできるだけたくさんの写真を撮るように勧めています。しっかり撮れた写真を比べると、治療開始から半年で産毛が増えてきた様子などが明確にわかるはずです。
つむじについては、角度的にも写真を撮るのが難しく、またもともと髪の毛が多く産毛の変化がわかりにくいところがあります。しかし、つむじ正面からの写真を比べれば治療開始から1年ほどで髪の毛が太くなり埋まってきたのがわかると思います。
ゆっくりとしたAGA改善効果を見逃さないためにも、はっきりとした写真を撮って比べるようにしてください。
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