株式投資を行ううえで、毎日売買するのは面倒な一方、あまり長期間寝かせておくのは「機会損失を逸してしまうからもったいない」と考える人もいるでしょう。そこで今回、数日から数週間程度のサイクルで売買をしていく「スイングトレード」のコツを、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が詳しく解説します。
株式投資のプロが伝授!「スイングトレード」で利益をあげるコツ ※画像はイメージです/PIXTA

スイングトレードは「ミドルリスク・ミドルリターン」

株価というのは、日々変動しています。そして時間が経つほど、傾向としてその変動幅が大きくなります。

 

「スイングトレード」は、そのうち数日から数週間の期間で株価の値動きを捉えて売買し、利益を確定させる方法です。

 

どんな銘柄も数日~数週間であれば、上がりっぱなし、下がりっぱなし、というわけにはいきません。まれに数日間上がり続けるケースもありますが、もう少し期間を長く見れば、必ず下がるタイミングが現れるものです。ですから、その期間内の下がったタイミングで買い、値上がりしたら売って利益を確定させるというのが、スイングトレードの手法です。

 

比較すると、より短い期間で行う「スキャルピング」や「デイトレード」は、その期間の短さゆえに株価変動幅も小さいため、ローリスク・ローリターンだといえます。

 

反対に、より長期間での投資は、上がる場合はより大きく上がり、下がる場合はより大きく下がる傾向がありますので、ハイリスク・ハイリターンとなります。

 

1年経っても結局1年前と株価があまり変わらないという場合もまれにありますが、その資金で別の投資をすればはるかに儲かっていた可能性があるため、このケースにおいても機会損失のリスクが大きいといえるでしょう。

 

スイングトレードはこれらの中間で値動きを捉えるため、「ミドルリスク・ミドルリターン」だといえそうです。ただし長期的に値上がりを続ける株に対して、売買を繰り返して複数回利益を確定することもできますので、それが成功すれば大きなリターンも見込めます。

すべての投資手法と共通すること

ところで、どんな投資手法を用いても、前提とするべきことがあります。

 

それは、投資に絶対はなく、すべては「確率を踏まえた判断である」ということです。

 

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析も、スキャルピングでもデイトレードでもスイングトレードでも長期投資でも、「これから値上がりする確率が高いタイミング」で買い、「これから値下がりする確率が高いタイミング」で売ることによって、勝つことができます。

 

つまり、「これから勝つ確率の高いタイミング=想定期間内で値が下がっているタイミング」を見極めることが、あらゆる投資手法において共通する重要ポイントです。