「腫瘍マーカー」はがんの早期発見に効果なし?「人間ドックのオプション」は付けるべきか【現役医師が解説】

岡田 有史
「腫瘍マーカー」はがんの早期発見に効果なし?「人間ドックのオプション」は付けるべきか【現役医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

人間ドックを定期的に受けている人は多いと思います。そんな時、オプションを付けるかどうか悩んだことはありませんか? 総合内科専門医で日本スポーツ協会公認スポーツドクターの岡田有史医師に、人間ドックの代表的なオプションである「腫瘍マーカー」について、金銭的な面も含めて解説していただきます。

人間ドックの相場。オプションを付けると…

ここで誤解してほしくないのが、医師としては好き好んでたくさん検査したり、定期通院させたい訳ではなく、頻度は低いもののこのようなケースで実際に早期がんが見つかったり(腫瘍マーカーとは無関係な場合もあります)、腫瘍マーカーの経過を見ている最中にがんが見つかったりすることもあるため、見逃しのリスクを回避するためには定期的に検査せざるを得ないという訳です。

 

ちなみに人間ドックでの腫瘍マーカーの料金は、医療機関によるとは思いますが、1項目当たり2,000円くらいで、数種類追加すると1万円以上になります。それでがんが早期発見できるのであれば安いものですが、残念ながら現実はそう簡単なものではありません。それどころか必要性の低い検査をたくさんすることになり、患者さんの肉体的・経済的負担も少なくないというわけです。

 

人間ドックは最低でも数万円程度、オプションによって10万円を超えてくるため決して安いものではありません。せっかく人間ドックを受けるのであれば、是非皆さまには賢いオプション選択をしてもらいたいと思っています。次回も人間ドックについて書こうと思いますので、是非参考にしていただければと思います。

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