(※写真はイメージです/PIXTA)

世界一の長寿国である日本。核家族化が進んだ現代において、高齢者世帯の約半数は「1人暮らし」となっています。こうしたなか、将来的に「独居高齢者の認知症」が増えることにより、さまざまなトラブルに発展する可能性があると、MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長の山本康博氏はいいます。将来自分や家族がトラブルを起こさなくて済むよう、元気なうちにどのような対策がとれるのでしょうか、みていきます。

認知症の種類と共通点

認知症には下記のようにさまざまな種類があり、発祥要因も異なります。

 

脳血管性認知症

脳血管障害の後遺症で、脳梗塞や脳出血によって脳細胞に血液が行き渡らず、脳細胞が死んでしまったことで発生する認知症。高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な原因と考えられます。

 

アルツハイマー型認知症

脳内に蓄積された異常なたんぱく質により神経細胞が破壊され、脳が萎縮したときに発生する認知症。詳しい原因は今後の研究が待たれます。

 

レビ-小体型認知症

脳内にレビ-小体というたんぱく質が蓄積することによって発生する認知症。

 

前頭側頭葉型認知症

前頭葉や側頭葉で神経細胞が減少したことにより、脳が萎縮したときに起こる認知症。こちらも詳しい原因は不明。

 

このように種類によって発症要因は違いますが、全体に共通して、食事や栄養状態が認知機能と関連していることは多くの人がご存知でしょう。実はこのほかにも、楽しみながら認知症予防に役立つとして、「ゲーム」が注目されています。

「認知症予防」にオススメな4つのゲーム

トランプ

神経衰弱や七並べなど

 

パズル

パズルを継続的に解くことで、認知機能が向上したという研究結果が発表されています。

 

麻雀・囲碁・将棋・オセロ

同卓の人と会話したり、相手の手の裏を読むことで脳が刺激されやすくなります。

 

クイズ

情報のインプットやアウトプットによって脳が活性化しやすくなります。

 

なお、上記のゲームはいずれも本人が楽しんでやることが重要です。無理やりやらせたりするとかえってストレスになり、心身に悪影響を与える恐れがあります。

 

また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病は認知症の原因になるので、「定期的な運動」も認知症予防に役立ちます。また、運動には生活習慣病の予防効果だけでなく、脳の血流を改善する効果もあると考えられています。

 

無理のない範囲でかまいませんが、週に3日以上、ジョギングやサイクリング、水泳などの有酸素運動に取り組むことをおすすめします。

 

また、ウォーキングやラジオ体操などの簡単な運動の際に、しりとりや簡単な計算も一緒に行うことで脳が刺激され、さらなる改善効果が見込めますし、ボールを目で追うことが脳への良い刺激となることからボウリングや卓球などの球技もおすすめです。

 

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