(※写真はイメージです/PIXTA)

AGA治療は保険のきかない自費診療であることから、費用面を心配して受診を迷っている人も少なくありません。しかし、現在では価格が低下し、自費診療であっても金銭的な負担が減っていると、東京メモリアルクリニック院長の栁澤正之先生はいいます。AGA治療に関する「ほんとうの相場」について、詳しくみていきましょう。

AGA治療費…昔は「月々1万円以上」だったが

日本でAGA治療が始まった20年前は、「1ヵ月あたり1万円以上」というのが相場でした。保険のきかない自費診療で、また当時は治療薬が「画期的な新薬」であったことから高額となっていたのです。

 

しかし、それまで治療法のなかった男性の薄毛の根本的治療薬ということで、当時はかなり話題になったようです。全国的にテレビCMなども流れ、某有名お笑いコンビの「お医者さんに相談だ!」というCMを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

筆者の師匠である佐藤明男先生も、テレビの情報番組に数多く呼ばれ、放送直後はクリニックに長蛇の列ができたそうです。高額な一方で、それ以上に薄毛改善の期待が強かったものと思われます。

 

AGA治療薬であるフィナステリド(プロペシア)の正式承認から17年が経過しましたが、ジェネリック薬品が出始めたこともあり、AGA治療薬の費用はだんだんと下がってきています。

 

AGA治療の基本治療薬であるフィナステリドであれば、1ヵ月あたり「約6,000~8,000円」というのが現在の日本の相場でしょう。あとから承認された新薬デュタステリド(ザガーロ)は、ジェネリックがすでに出回っていますので、1ヵ月あたり「約8,000~1万円」くらいです。

 

決して安いとはいえませんが、薄毛が進行してしまう体質の方でも将来にわたり薄毛にならずに済む「医学的根拠のある治療」と思えば、考えてみる価値はあるのではないでしょうか。

AGA治療薬は「追加治療なし」でも明確に症状が改善

インターネットなどで「フィナステリド・デュタステリドはAGA進行を止めるだけ、抜け毛を抑えるだけ」などという情報をよく目にしますが、これは完全に誤った情報です。これら2つのAGA治療薬はAGA進行を止めるだけでなく、明確に改善させる効果が証明されています。

 

AGAはすでに原因がはっきりと解明されており、AGA治療薬によりその原因物質(DHT)を止めることで、ダメージを受けて弱っていた毛根細胞が回復します。これにより薄毛の進行が止まるだけでなく、しっかり改善するのです。

 

ちなみに、一部で懸念されている「AGA治療による男性ホルモンの減少」は一切なく、男性機能関連も含めて副作用もほとんどないといわれています。

 

「フィナステリド・デュタステリドは止めるだけ、追加治療(ミノキシジル、注射など)をしないと改善しません」という説明は抱き合わせ商法か、もしくは正しい知識がないとしか考えられません。

 

追加治療は必須なものではなく、あくまで「より早く、より良く改善させる」ための治療選択肢にすぎません。

 

AGA治療の正しい情報を知ったうえで、もし希望があれば追加治療について考えるようにしてください。

 

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