眼科医はメガネをかけている人が多い…そんなふうに感じたことはありませんか? また、コンタクトレンズや、レーシック、ICLといった手術もあるのに、なぜメガネなのかというのも気になります。メディアでお馴染みの眼科専門医・平松類医師も、まさにメガネをかけた眼科医の一人です。眼科医のメガネ人口が多いのはなぜか、視力矯正手段としてメガネを選ぶのには何か特別な理由があるのかを尋ねました。
結局、どの視力矯正手段を選ぶかは人次第
以上の理由から、少なくとも私はコンタクトよりメガネ、レーシックやICLよりメガネという選択をしています。逆に言えばメガネがとてもつらい人や、コンタクトにしたいが不得意でつけられない人、そして若い人であれば、折矯正手術のメリットが増えるので折矯正手術をやる理由が出てきます。ネガティブな例に関しても確率の問題なので、それをどうとらえるかということになります。
つまり眼科医がメガネをしているというように感じるのは、眼科医という職業の関係上メリットとデメリットを比較してメガネにメリットを感じる人が多いから、というだけであり、メガネが単純に優れているというわけではなく、それぞれよい点と悪い点があるということです。
平松 類
眼科専門医・医学博士
二本松眼科病院 副院長
二本松眼科病院 副院長
医学博士、眼科専門医
愛知県田原市出身。自身がドライアイであり克服した経験を持つ。医療コミュニケーションの研究のなかで患者さんが病気を知ることがより良い治療のために大切なことを知り、病気の知識をわかりやすく伝える活動を続ける。
主な著書に『緑内障の最新医療』『黄斑変性・浮腫で失明しないために』『その白内障手術、待った!』(時事通信社)など多数。テレビ、新聞、ラジオ、雑誌などのメディア取材にも精力的に応じている。
●YouTubeチャンネル:眼科医平松類「二本松眼科病院」
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法