がんや糖尿病よりも多い…「変形性膝関節症」の患者数
歩き始めや、階段の昇り降りなど、日常生活のなにげないシーンで膝に違和感を覚えた経験がある人は少なくないでしょう。「膝が重い感じ」「ズキっとした痛み」「ピンと張る感じ」など違和感も人によって異なりますが、多くの場合一瞬で消え去るため、特に気にしていない人が多いのではないでしょうか。
しかし、その違和感は「早めに整形外科を受診し解消したほうがいい」サイン。意外にも、すでに膝がSOSを発している証拠なのです。
「40歳以上で、膝の痛みで悩んでいる人」は、全国で約800万人いると推定されています。そして、そのほとんどが変形性膝関節症です。
変形性膝関節症を発症していてもまったく自覚がなかったり、多少の痛みや違和感があっても気にしていない人もいるため、実は変形性膝関節症の患者数はもっと多く、50歳以上の国民で(レントゲンの初見上)変形性膝関節症を発症している人は「2,400万人」いるとされています。これは実に、「50歳以上の2人に1人」という割合です。
「2人に1人」という数字は、「変形性膝関節症は国民病である」といっても過言ではないレベルです。たとえば国民病とされる「がん」は「日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんになる」※1といわれていますし、「糖尿病」は、「成人の5〜6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍」※2といわれています。
※1 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査(https://www.mhlw.go.jp/seisaku/24.html)
※2 厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査(https://www.mhlw.go.jp/content/000681180.pdf)
つまり、変形性膝関節症の患者数(潜在的な患者も含めて)は、これらよりも多いのです。それにもかかわらず、変形性膝関節症についてあまり知識がないために、症状を放置してしまっている人も少なくありません。
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