子どもの野菜嫌いに悩まない親御さんはいない、といっても過言ではありません。「野菜が食べられないと栄養が偏るのでは?」「このまま野菜を食べずに大きくなったらどうしよう」など、さまざまな心配があるでしょう。また、せっかく栄養バランスを考えた野菜の料理を作っても、毎回手を付けられないと作る気力も失われてしまいますよね。では、具体的にどんな野菜が子どもに敬遠されるのでしょうか。今回は子どもが嫌いな野菜ランキングを紹介するとともに、食べやすくするための方法、おすすめレシピを紹介します。
子どもの嫌いな野菜No.1「ピーマン」…それでも美味しく食べてくれる【栄養士おすすめレシピ】

やっぱり嫌いな野菜はアレ?嫌いな野菜ランキング5選

 

カゴメが2018年に調査した「子どもが好きな野菜・嫌いな野菜ランキング」を1位から5位まで見てみると、

 

1位 ピーマン

2位 なす

3位 しいたけ

4位 ねぎ

5位 小松菜

 

という結果になりました。やはりピーマンは苦味や青臭さが気になり、苦手とする子どもが多いようです。続いてランクインしたのは、なす。アクや皮の固さ、特有の食感に苦手意識を持つ子どもが多いようです。しいたけは風味、ねぎは辛味、こまつなは苦味やエグ味が苦手な理由として考えられます。

なぜ子どもは野菜が苦手?

 

子どもは味蕾(みらい)という味を感じる舌のセンサーが多く、その数は大人の3倍と言われています。味に対して敏感なので、大人はどうってことはない味でも、子どもには強く感じてしまうのです。特に、苦味は自然界では毒物のサインなので、本能的に敬遠してしまうのでしょう。

野菜嫌いを克服する4つのアイデア

野菜の風味は本能的に苦手なものなので、仕方のないことではありますが、親としてはまったく食べないのも気になりますよね。そこで、野菜を少しでもおいしく食べられるアイデアを4つ紹介します。

 

1.加熱調理をする

野菜の青臭い風味は、加熱をすることで和らぎます。加熱によって食感も変わるので、苦手な食材こそ加熱してみましょう。特に、ピーマンなどの苦味は油を使って調理をすることで、苦味成分が溶けだします。

 

2.代替の野菜を試してみる

たとえば、ピーマンが苦手な場合は、パプリカでも代用できます。パプリカはピーマンより苦味が少ないのに、栄養価はピーマン以上です。ほかにも、生のトマトが苦手ならトマトソースにする、しいたけの代わりにエリンギにしてみるなど、代わりの野菜で試してみるのもひとつの手です。

 

3.野菜の風味を感じさせない料理にする

野菜の風味が感じられなければ、より食べやすくなります。カレーに野菜を入れるのは代表的な方法です。ほかにも、ミートソースに入れる、お好み焼きに入れる、すりおろしてパンケーキやクッキー生地に混ぜてみるなど、野菜の風味が隠れやすい料理に混ぜ込むのもいいでしょう。

 

4.青臭さは塩もみで対処

野菜の青臭さは、塩もみで軽減されます。塩もみ後はしっかりと水気を絞るのもポイントです。オクラやきゅうり、キャベツなど青臭さが気になるものは塩もみをして下処理しておきましょう。