「結婚相手には年収500万円超え」を求める女性が半数だが…
では女性が結婚相手に求める収入とは、いったいどれくらいなのでしょうか。内閣府『令和元年少子化社会対策白書』によると、もちろんその相手の年齢によるでしょうが、「~年収500万円未満」が40.1%、「~年収600万未満」となると57.2%になることから、年収500万円を超えてくると、年収面では結婚の可能性が高まってくるといえそうです。
【独身女性が結婚相手に求める理想の年収】
300万円未満:6.7%
300万~400万円未満:13.9%
400万~500万円未満:19.5%
500万~600万円未満:17.1%
600万~700万円未満:7.4%
700万~800万円未満:4.8%
800万~900万円未満:1.3%
900万~1,000万円未満:1.3%
1,000万円以上:2.4%
収入は関係ない:4.6%
わからない:20.9%
出所:内閣府『令和元年少子化社会対策白書』より
実際、年収500万円超えはどれほどのものなのでしょうか。厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、男性の場合、所定内給与が32万円以上、残業代なども合わせた月収は35万円、手取りにすると26万円程度、これだけあれば、年収は500万円を超えてくると考えられます。
男性正社員の残業代も含めた平均月収は38万3,700円。平均値では年収500万円ラインを超えています。給与分布をみていくと、所定内給与が32万円を超えるのは、20代前半で1.9%、20代後半で10.8%、30代前半で27.2%、30代後半で44.7%。女性の理想を超えるのは、30代になってもわずか4人に1人という状況です。
さらに男性非正社員の場合をみていきましょう。残業代も含めた平均月収は26万1,600円。実際に所定内給与が32万円を超えるのは、20代前半で1.1%、20代後半で6.1%、30代前半で8.3%、30代後半で7.1%。そもそも「結婚相手は正社員であってほしい」という人が15.1%いましたが、それはさておき、非正社員の場合は、30代であっても理想の年収をクリアしているのは10人に1人以下。結婚することはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。
手取り26万円……女性が結婚相手に求める収入は、かなりハードルが高いことがわかりました。「そんなに収入がない」と悲観するか、それとも収入以外のところでアピールするか。どちらにせよ、賃金があがらないサラリーマンにとって、結婚へのハードルは高くなるばかりです。