一時、世間を騒がせた「20代男性の4割がデート未経験」というニュース。さまざまな論じ方がされましたが、一方で、多くの20代の独身者が結婚への憧れを口にしています。しかし実際に結婚を叶えるには、大きなハードルがあるようで……みていきましょう。
平均給与38万円だが…独身サラリーマン「結婚なんて、一生ムリ!」将来を悲観する「手取り額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

20代独身男性の65%が結婚願望あり…一方、女性が男性に求めるのは?

内閣府『令和4年版男女共同参画白書』による「20代男性の4割がデート未経験」という記述が、センセーショナルに報じられました。20代男性の65.8%は妻や恋人がおらず、39.8%はデート未経験、20代女性の51.4%に夫や恋人がおらず、25.1%がデート未経験。

 

この結果に対しては、少子化と絡めてさまざまな意見が飛び交いましたが、独身男性の65%はデート経験があろうが、なかろうが「結婚願望あり」と回答。この数値が高いのか低いのかも意見が分かれそうですが、「意外と高い」と感じた人も多いでしょう。

 

一方で、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚しない人の割合)は1980年に男性2.6%、女性4.5%だったのが、2020年には男性が25.7%、女性が16.4%にまで上昇しました。「結婚したいけれどできない……」、という人が相当数いると推測されます。

 

同白書において20~39歳の独身男女が結婚を求めることを聞いてみると、男性は「価値観が近い」で59.2%。続いて「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」が51.1%、「一緒にいて楽しい」が49.4%、「容姿・ルックスに好感がもてる」25.4%、「恋愛感情がある」23.7%、「金銭感覚が近い」21.7%と続きます。

 

一方女性のトップは「一緒にいて落ち着ける・気を遣わない」で64.4%。「価値観が近い」62.7%、「一緒にいて楽しい」49.7%と、男女ともに順位は違えどトップ3は同じ項目が並びますが、女性の場合、そのあとに「満足いく経済力・年収」が続きます。さらに「正規雇用である」が男性4.4%に対し、女性は15.1%。

 

男女平等といわれ、女性が社会で働くことは珍しいことではありませんが、やはり結婚の際、「安定」や「経済力」を求める女性は多いようです。この男女のギャップが「結婚したいけどできない」の理由のひとつになっています。