(※写真はイメージです/PIXTA)

認知症を予防するには、どうすればよいのでしょうか? 認知症にはさまざまなタイプがありますが、本稿では、患者の割合が多い「アルツハイマー病型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」を取り上げます。認知症のタイプ別に、発症リスクを上げてしまう行動や習慣、予防につながる生活習慣を見ていきましょう。医療法人いくしま医院院長・幾嶋泰郎医師が解説します。

パーキンソン病との類似点も…「レビー小体型認知症」

■レム睡眠行動障害や、夜間頻尿、便秘などは危険因子かもしれない

危険因子として考えられているのは、不安障害歴・うつ病・ストローク歴・低いカフェイン摂取などです。また、レビー小体型認知症とパーキンソン病の危険因子はかなり重なっていると考えられています。

 

パーキンソン病の危険因子として挙げられるのは、夢の中と同じ行動をとってしまうレム睡眠行動障害や、夜間頻尿、便秘などの自律神経障害、嗅覚の低下、昼間の過度な睡眠などですが、最近ではレビー小体型認知症においても、レム睡眠行動障害や嗅覚の低下、便秘などを危険因子として加えていく必要性があるのではないかと考えられています。

 

また、まじめで几帳面な性格もある程度関係があると考えられます。夜中に何度も覚醒する中途覚醒は不安があるときに出現しやすく、これは、精神的な安寧が何かに障害されている証拠だと思われます。心配する必要のないこととわかっているのに気にかかってしまうのであれば、カウンセリングなどを受けましょう。

 

 

幾嶋 泰郎

医療法人いくしま医院 院長