※画像はイメージです／PIXTA
”がむしゃら”よりも冷静なリスク管理を
FXでは、実は勝つこと自体よりもリスクをコントロールすることのほうが重要です。FXはサラリーマンと違い自分の会社を経営しているようなものなので、ただがむしゃらに頑張っても成果が出るとは限りません。
1回の勝ち負けはあまり気にせずに、相場に多くの資金を献上してしまうリスクを回避していきましょう。
また、損切りの自動注文は必ず入れるようにしましょう。うまく損切りを行うことと利益を伸ばすことはとても大事です。
実際にトレードをしてみると、損切りはなかなかできず、利益はすぐ利確してしまうという人が非常に多いです。これは「プロスペクト理論」といって、行動心理学的に立証されている考え方です。
負ける人のほとんどがこの本能に逆らえずに撤退しているわけです。FXでは、人間の本能に逆らうことが大事になってきます。
うまく利益を伸ばすのもリスク回避といえます。ポジションを持つこと自体がリスクですから、そこで利益が伸ばせないと、損をした際負け分を払えないということになってしまいます。
不確定要素が多い「指標や要人発言時」はトレードを休む
ファンダメンタルズ分析を行っている人は指標や要人発言時にエントリーするわけですが、スプレッドも大きく拡大し、不確定要素が大きすぎるので、テクニカル分析を行っている方は、指標や要人発言時にはポジションを持たないようにしましょう。
実際に、指標や要人発言前の相場はおとなしくなり、明らかにテクニカル分析的に動く状況でも動かないということも少なくありません。それだけ相場の参加者が慎重になっているということです。指標や要人発言がある日はトレードをしないという人もいるくらいです。
トレードには集中力も必要ですから、思い切って指標や要人発言がある日は休んでしまってもいいでしょう。
早朝、正月休み、夏休みもトレードに不向き
相場参加者が少なくスプレッドが拡大しがちな早朝は、トレードを控えましょう。また、正月休みの相場は参加者が非常に少なくなるため大暴落が起こりやすく、最も危険といえます。
夏休みは早朝や正月休みほどではありませんが、「夏枯れ相場」といって、相場参加者が減り相場の動きが少なくなる傾向があります。
FXはがむしゃらに儲けようと思ってチャートに張り付いていれば勝てるというものではありません。
まとめ
FX投資で成功し億り人になるためには、「長期的な投資」という考え方を取り入れる必要があります。そのためには、日々相場からデータを収集し学んでいくこととリスクコントロールが重要です。
最初から高ロットでの取引は破滅のもとです。無理のない資金管理で確実に資金を積み上げていきましょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員
