結婚し、子どもが生まれ、そしてマイホームを実現する……日本人であれば、多くの人が思い描く幸せ。ただその先に「離婚」という結末を迎える人は珍しくありません。さらに最近は、熟年離婚、さらには老後破産を迎える人が増えているといいます。みていきましょう。
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結婚、第1子誕生、マイホーム、離婚…ライフステージの平均年齢

厚生労働省『人口動態調査』によると、2020年、婚姻組数は52万5,507組、人口1,000人当たりの婚姻率は4.3%でした。

 

初婚時、男性の平均年齢は31.0歳、女性は29.4歳、年齢差は1.5歳でした。この20年で初婚年齢は男性で2.0歳、女性で2.2歳ほど伸び、年齢差は0.3歳縮まりました。

 

そして第1子の誕生は、父は32.8歳、母が30.7歳。婚姻年齢が上がったのと同様、第1子誕生年齢も男性で2.6歳、女性で2.5歳ほど伸びました。

 

結婚、そして出産、その次の大きなライフステージといえば、マイホーム購入でしょうか。

 

国土交通省『令和2年度住宅市場動向調査』によると、マイホームを叶えた時の世帯主の平均年齢は、新築注文住宅(土地を購入し戸建てを新築する)40.4歳、新築分譲住宅(建て売りの戸建てを購入する)で39.6歳、新築分譲マンションで43.5歳でした。

 

第1子誕生から、男性であれば7~11年ほど経ち、「子どもも大きくなって、この家も手狭だね」などといった会話をするのでしょうか、マイホームを実現しています。

 

【マイホーム実現の平均像】

■新築注文住宅

世帯平均年収 738.0万円

世帯主平均年齢 40.4歳

購入資金(住宅+土地) 4606万円(うちローン3409万円)

住宅建築資金返済期間 32.1年

土地購入資金返済期間 33.8年

 

■新築分譲住宅(一戸建て)

世帯平均年収 688万円

世帯主平均年齢 39.6歳

購入資金 3826万円(うちローン2855万円)

平均返済期間 32.7年

 

■新築分譲住宅(マンション)

世帯平均年収 798万円

世帯主平均年齢 43.5歳

購入資金 4639万円(うちローン3050万円)

平均返済期間 31.5年

 

国土交通省『令和2年度住宅市場動向調査』

 

誰もが幸せはずっと続くものだと思っていたはず。しかし別れを選ぶ夫婦もいます。前出、厚生労働省の調査によると、2020年、離婚件数は19万3,253組。人口1,000人あたりの離婚率は1.57%でした。

 

また「婚姻から5年未満」で離婚に至る夫婦は32.5%、平均同居期間は12.0年。同居期間「5~10年」が20.2%、「10~15年」が14.1%、「15~20年」が11.6%、「20~30年」が15.4%、「30年以上」が6.2%でした。