一般のサラリーマンが「億り人」と呼ばれるほど資産形成することは可能なのでしょうか? 真面目に働き貯金しているだけでは難しいように思えますが、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏は、「FXを使えば可能性がある」といいます。今回は、忙しいサラリーマンが「億り人」になる方法について解説します。 
サラリーマンはFXで「億り人」になれるか?【プロトレーダーが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

FXで億り人になるための「3つのポイント」

FXを使えば、複利であっという間に資金が倍増することはわかりました。

 

しかし、そんなにうまい話ならばいまごろみんな億り人になっているはずですが、そうはなっていません。これは「FXで勝てる人がなかなかいない」ということがいえます。

 

では、FXで億り人になるためにはどんな条件があるのでしょうか?

 

それは、FXでトレードを行うための知識とスキル、これだけです。投資といえば初期資金が必要=「結局お金持ちがお金持ちになるのが投資なのだ」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。

 

FXの初期資金は少なくていい

 

よく、「毎月コツコツ貯金して一定額になってからFXをやろう」とか「退職金を使ってFXを」という人がいますが、これはほとんどの場合うまくいかず、プロトレーダーの餌食となってしまいます。FXを行ううえで重要なのは資金ではなく、「戦い方を知る」ことです。

 

そのためには、初期資金は少なくてよいのです。どのくらい必要かというと、証券会社によるのですが「100円から10万程度」です。随分差があると思うかもしれませんが、証券会社によって扱える商品が違うためこれほどの差があります。

 

「100円だから10万と比べて特別になにか違いがある」などといったことはないためご安心ください。

 

「デモトレード」より「少額でもリアルトレード」

 

デモトレードでトライし、「これだけうまくいったからリアルトレードでもうまく稼げるだろう」と思って失敗する人は大勢います。同じことをしているはずなのにどうして? と思うかもしれませんが、トレードの性質上こういうことが起こるのは当然の話です。

 

FXの難しいところは、サラリーマンのように一方的に収益を得られるわけではない、ということです。投資のすべてに通じることですが、損をする可能性があります。

 

ここが重要な点で、リアルトレードでは「損をするかもしれない」と思いながらトレードをしているわけです。デモだといくら損をしてもそれは数字上のことですが、リアルトレードで損をすれば、その分「あれを買えたかもしれない、あれができたかもしれない」と思うでしょう。「FXなんかしなきゃよかった」と思うかもしれません。

 

だからこそ、リアルトレードで練習をしないとFXをやる意味がないのです。

 

勝ったり負けたりを繰り返しながら、勝ちに驕らず負けにめげずにお金と向き合っていくことが、FXにおける最重要スキルです。これはデモをやっていても獲得することはできないので、ある程度デモトレードを行った後は、少額でもいいのでリアルトレードを行うようにしましょう。

 

やみくもにトレードせずまずは「知識を吸収」

 

FXにおいて重要なことはひたすら勉強して知識を手に入れることです。その知識というのは、裏技や秘密の情報などではありません。

 

FXというのは、「買いと売り」という2つの勢力のどちらにつくかという単純なゲームなので、「いまこの状況だと買いと売り、みんなはどちらにつくだろうか?」という予想に過ぎません。つまり、誰もが知っているテクニカル分析のルールを知るだけでいいのです。

 

「でもそれはおかしい。そんなに特別な知識が必要ないのならみんな勝っているはずだ」と思う人もいると思います。

 

FXはスポーツのようなものだと考えてください。野球やサッカーも基本的なルールを知っていれば誰でもできますが、そのスキルの差で勝敗が決まります。

 

FXもまったく同じで、基本的なルールさえ覚えてしまえば勝負ができます。しかもFXの場合、勝ちやすい場所を自分で設定できるので、絶対に勝負をつけないといけないスポーツよりも簡単といえます。

 

こんな単純なFXでも勝てない人が多いのは、スキルの問題というよりメンタルの問題であることが多いです。