マネックス証券の個人型確定拠出年金(通称『iDeCo(イデコ)』)の特徴をはじめ、おすすめ商品や配分(ポートフォリオ)、手数料、始め方、掛金の変更方法などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
マネックス証券のiDeCo(イデコ)…おすすめ商品や始め方を徹底解説

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

老後の資産形成への意識の高まりから、加入者が増加している個人型確定拠出年金(通称『iDeCo(イデコ)』)。

 

iDeCo口座の申し込みは1つしかできないため、どこの金融機関で始めたらいいのか悩む人も多いでしょう。

 

そこでおすすめなのが、オリコン顧客満足度®ランキング「iDeCo証券会社」部門で、4年連続で総合第1位を獲得したマネックス証券です。

 

本記事では、

 

「マネックス証券でイデコを始めるなら、どんなメリットがあるの?」

「手数料はいくら?」

「おすすめ商品や配分は?」

「そもそも、どうやって始めるの?」

 

などを知りたい方のために、マネックス証券のiDeCoについて、初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、マネックス証券で自信を持ってiDeCoを始められます。

 

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はじめに: iDeCo(イデコ)の概要と口座選びのポイント

イデコとは
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

iDeCo(イデコ)は「個人型確定拠出年金」といい、20歳~原則60歳まで(2022年5月からは65歳まで)に毎月決まった額(5,000円以上1,000円単位)を積み立てて運用し、その成果を60歳以降に受け取る「私的年金制度」です。

 

「拠出時」「運用中」「受給時」の3つの場面で税制優遇を受けられ、老後資産を作る方法の一つとして加入者が増えています。実際、iDeCoの実施機関である国民年金基金連合会の調べでは、加入者は2024年10月末時点で346万人超となっています。

 

■ニュース

2024年12月よりiDeCo制度の法改正が行われました。ポイントは2つ。

1つ目は、iDeCoの加入時に必要だった「事業主の証明書」が廃止され、勤務先への記入依頼が不要になった点。

2つ目は、確定給付型企業年金(DB)などの他制度に加入している会社員や公務員のiDeCoの掛金の上限が月12,000円から20,000円に引き上げられた点。

これらの改正により、iDeCoの利便性が向上し、より取り組みやすくなりました。

 

ただし、1人1口座しか作れず、途中で変更するには手間と手数料がかかるため、最初の口座選びが重要になります。

 

多くの証券会社や銀行がiDeCoのサービスを提供していますが、そのなかから、あなたに最適な口座を選ぶ前提となるのが、毎月の「運営管理手数料」が無料の金融機関を選ぶこと。

 

高いところでは毎月440円かかるので、無料の金融機関を選ぶだけで、年間で5,280円、30年間で158,400円の節約につながります。

 

あとは、商品ラインアップやサポート体制が充実しているかなどが判断材料になります。

 

以下の記事では、iDeCoの口座選びや銘柄選びのコツについてわかりやすく解説しているので、基本から学びたいという方は、最初に目を通してから本記事をお読みいただくと、理解がより深まります。

 

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1. マネックス証券のiDeCo基本情報とおすすめポイント5つ

マネックス証券のイデコが2023年オリコン顧客満足度(R)ランキング「iDeCo 証券会社」総合第1位を獲得
(引用:マネックス証券

 

マネックス証券はiDeCoおすすめの口座の一つで、2023年オリコン顧客満足度®ランキング「iDeCo証券会社」部門で、4年連続で総合第1位を獲得しました。

 

まずは、マネックス証券のiDeCoの基本情報を見てみましょう。

 

■「マネックス証券のiDeCo」基本情報

iDeCoの口座数 非公表
加入時手数料 2,829円 ※共通
口座管理手数料 171円(積立を行う場合)、66円(積立を行わない場合)
運営管理手数料 無料
移換時手数料 4,400円
給付時手数料 440円(振込の都度かかる)
取扱い銘柄数 28本
インデックスファンド 17本
アクティブファンド 7本
バランス型 3本
元本確保型 1本
主なおすすめ商品

・「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

・「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

・「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」

・「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

・「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

掛金の引落日

毎月26日(休日の場合は翌営業日)

iDeCoコールセンター

フリーダイヤル:0120-034-401(スマホもOK)

平日:9時~20時

土曜:9時~17時

 

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そして、マネックス証券のiDeCoのおすすめポイントは、次の5つ。

 

■マネックス証券のiDeCoおすすめポイント

 

  1. 「運営管理手数料」が無料
  2.  低コストの「インデックスファンド」が充実
  3. 「NASDAQ100指数」に連動する商品がiDeCoで唯一買える
  4.  土曜日や平日20時まで問い合わせに応じてくれる
  5.  iDeCoポートフォリオ診断(ロボアドバイザー)


それぞれ解説します。

 

1.1. 運営管理手数料が無料

iDeCoは国の年金制度の一つなので、証券会社が自由に手数料を決めることはできません。

 

しかし、「運営管理手数料」と「移換時手数料」は証券会社の判断で決めることができ、マネックス証券の運営管理手数料は無料となっています。

 

そのため、マネックス証券でiDeCoを始めると、毎月のランニングコストは口座管理手数料171円だけで済みます。

 

1.2. 低コストのインデックスファンドが充実

マネックス証券のiDeCoでは、27本の商品のなかから選ぶことができます(商品一覧は2章で紹介)。

 

iDeCoで扱う商品は各金融機関の判断に任されていますが、上限は35本までに決められています。そのため、マネックス証券のiDeCoは新しい魅力的な商品を追加できる余力が残されていると言い換えることもできます。

 

また、資産形成の鉄則は徹底的なコスト削減と言われるなか、マネックス証券のiDeCoは信託報酬(投資信託の運用や管理にかかる手数料)が低いインデックスファンドを17本取り扱っているので、有力な候補になります。

 

・信託報酬…投資信託の運用や管理にかかる手数料のこと。運用金額に対してかかるため、期間が長くなるにつれて支払う額も増える。
・インデックスファンド…日経平均株価などの「指数」に連動するように設計された投資信託のこと。

 

 

1.3.「米国ナスダック100指数」に連動する商品がiDeCoで唯一買える

米国ナスダック100指数のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

マネックス証券のiDeCoでは、高成長が期待できるハイテク企業が数多く上場している「米国ナスダック市場」のNASDAQ100指数に連動する、「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」を選ぶこともできます。

 

NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している時価総額上位100銘柄で構成されており、アップルやアマゾン、メタ(旧フェイスブック)、テスラなども含まれています。

 

米国の「S&P500」や「NYダウ」の指数に連動するiDeCo商品はありますが、「NASDAQ100指数」に連動するiDeCo商品が買えるのはマネックス証券だけ。

 

NASDAQ100指数を含めた、日米の代表的な株価指数のパフォーマンスを比べてみると、次のようになります。

 

日米の代表的な株価指数のパフォーマンス比較
■日米の主要株価指数のパフォーマンス比較 (引用:マネックス証券

 

ご覧のように、「ナスダック100指数(赤)」は「ナスダック総合指数(緑)」や「S&P500(紫)」より高いパフォーマンスをあげており、高成長企業に投資して積極的にリターンを狙いたい人にはおすすめです。

 

しかも、「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」はインデックスファンドなので、信託報酬が0.495%と比較的安い点もおすすめです。

 

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1.4. 平日20時までや土曜日も問い合わせに応じてくれる

マネックス証券のイデコの問い合わせ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

マネックス証券にはiDeCo専用のコールセンターがあり、土曜日は17時まで、平日は20時まで問い合わせに応じてくれます。

 

そのため、平日は仕事で忙しい会社員の方でも、マネックス証券なら平日の帰宅後や土曜日にiDeCo専門スタッフに相談することができます。

 

証券会社のなかには、「AIチャット」で24時間問い合わせに応じていることをウリにしているところもありますが、私の使用感としては、まだ精度が高くありません。

 

自分のお金に関わる大切な内容なので、電話で納得がいくまで聞いて疑問を解消することをおすすめします。

 

■マネックス証券 iDeCo専用ダイヤル

 

  • フリーダイヤル:0120-034-401(スマホもOK)
  • 受付時間:平日9時~20時、土曜9時~17時

 

 

1.5. iDeCoポートフォリオ診断(ロボアドバイザー)

マネックス証券のイデコポートフォリオ診断(ロボアドバイザー)
(引用:マネックス証券

 

マネックス証券の「iDeCoポートフォリオ診断」は、AIがiDeCoの最適な資産配分を提案してくれる機能です。

 

「どの商品を選べばいいか迷っている」

「掛金の配分が決められない」

「iDeCoで将来どれくらい増えるのか知りたい」

 

という方でも、5つの簡単な質問に答えるだけで、あなたに最適な商品と配分割合を提案してくれます。

 

ロボアドバイザーを信じてその通りに実行することはおすすめしませんが、銘柄選びのヒントにはなるでしょう。

 

ちなみに筆者が実際に診断してもらった結果を載せておくので、サービスのイメージをご覧ください。「リスクランク8」と高めの結果となりました。

筆者のiDeCoポートフォリオ診断結果

 

筆者のマネックス証券iDeCoポートフォリオ診断結果

 

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2. マネックス証券のiDeCo(イデコ)商品一覧

マネックス証券のイデコ商品一覧
(引用:マネックス証券

 

この章では、マネックス証券で積立設定できるiDeCoの全商品を紹介します。

 

カテゴリーごとに分類し、信託報酬が低い順に並べているので、迷ったら一番上のものを選んでおけば、余計なコストの心配はなくなります。

 

また、ファンド名をクリックすると、その投資信託の最新の価格やチャートが見れるので、気になる銘柄はチェックしてみてください。

 

資産クラス インデックス
ファンド
ファンド名 信託報酬
国内株式

One DC 国内株式インデックスファンド

0.154%

DCニッセイ日経225インデックスファンドA

0.154%

iFree JPX日経400インデックス

0.2145%
 

ひふみ年金

0.836%

 

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ〈DC年金〉

1.65%

 

日興アクティブバリュー

1.672%

 

スパークス・新・国際優良日本株ファンド

1.804%

国内債券

三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)

0.132%
国内REIT

DCニッセイJ-REITインデックスファンドA

0.187%

 

野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)

1.045%

全世界株式

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

0.05775%
 

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン

1.98%
米国株式

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

0.09372%

たわらノーロード NYダウ

0.2475%

iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス

0.495%
先進国株式

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

0.09889%
 

ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)

1.463%
新興国株式

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

0.1518%
インド株式

iFreeNEXT インド株インデックス

0.473%
海外債券

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

0.154%

たわらノーロード 先進国債券〈為替ヘッジあり〉

0.22%

iFree 新興国債券インデックス

0.242%
海外REIT

三井住友・DC外国リートインデックスファンド

0.297%
コモディティ

ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)

0.407%
バランス型  

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

0.143%
 

マネックス資産設計ファンド<育成型>

0.55%
 

ラッセル・インベストメント・グローバル・バランス 安定成長型

1.254%
元本確保型  

みずほDC定期預金(1年)

 

 

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3. マネックス証券のiDeCoおすすめ商品と配分(ポートフォリオ)

マネックス証券のイデコおすすめ商品と配分(ポートフォリオ)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

マネックス証券のiDeCoでは、27本の商品のなかから1本もしくは複数を選んで掛金の割合を決めることになります。ここでは、おすすめの商品や配分(ポートフォリオ)を、目指したい投資スタイルごとに紹介します。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2024年12月18日時点のデータです。

3.1. 積極的に値上がり益を狙いたい方

「全世界株式」「米国株式」「先進国株式」のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

まだ20代や30代で若く、積極的に値上がり益(キャピタルゲイン)を狙いたい場合は、株式に100%投資する「全世界株式」「米国株式」「先進国株式」のなかからどれか1本を選んで集中投資することで、利益を最大化できる可能性があります。

 

世界経済の成長は今後も続くとみられているため、全世界に満遍なく投資することでその恩恵が受けられる「全世界株式」に投資することは、理にかなっているといえます。

 

また、「全世界株式」や「先進国株式」は約60%を米国に投資しているので、米国株式型(S&P500指数など)に絞って投資する方法も有効だと考えます。

 

どれか1本を選んで集中投資するといっても、何百や何千社に分散投資しているので、1社が倒産したとしても全体に与える影響は軽微です。

 

以上を踏まえたうえで、マネックス証券のiDeCoでおすすめの商品を紹介します。

 

・「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 27,305円
純資産額

4兆9,834.46億円

信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +29.13%(1年)、+17.55%(3年)、+18.54%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
愛称は『オルカン』。日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス。
2024年9月に中国株を60銘柄除外(追加2)&インド株を7銘柄追加(除外1)し、構成銘柄の入れ替えを実施。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、5年連続で1位を獲得。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

・「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 33,659円
純資産額 6兆3,497.37億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +36.65%(1年)、+21.05%(3年)、+22.79%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資する。
投資先の割合は、1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾン。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、3位にランクイン。
2025年1月25日より信託報酬を0.07568~0.08140%(年率)に引き下げる予定となっている。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

・「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 33,501円
純資産額 8,770.45億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +31.79%(1年)、+19.08%(3年)、+20.31%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、6位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3.2. 安定した値動きで着実に資産を増やしたい方

「株式に掛金の100%を投資すると暴落したときに怖いので、もっと安定した値動きのほうがよい」という方は、年金の資産配分を参考にするのも一案です。

 

日本の国民年金と厚生年金の積立金の管理・運用を行っている「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」の資産構成(ポートフォリオ)を見てみましょう。

 

GPIFの基本ポートフォリオ
■GPIFの基本ポートフォリオ (引用:年金積立金管理運用独立行政法人

 

上記の資産構成をマネックス証券のiDeCoで再現するなら、次の4つの商品が候補になります。

 

 

株式とは逆の値動きをするとされている債券が50%含まれているので、株式型ほど高い利益は期待できません。

 

しかし、株式市場全体が暴落するときの下落率も小さいので、「利益はそこそこでいいから、着実に資産を増やしたい」という人にはおすすめです。

 

3.3. 一本のファンドで手間なく分散投資をしたい方

年金の資産配分を参考にして4本のファンドに25%ずつ投資する方法も有効ですが、商品の価格が値上がりしたり値下がりしたりするうちに、積み立てた資産のバランスが時間の経過とともに崩れていきます。

 

値上がりした商品の掛金の配分比率を下げ、値下がりした商品の比率を上げて、資産構成比率を25%ずつに戻るように調整(=「リバランス」)するのがセオリーなのですが、手動で定期的に実行するのは手間がかかります。

 

そこでおすすめのファンドが、1本で株式や債券、REIT(不動産投資信託)などの複数の資産に投資できる「バランス型」です。面倒なリバランスを自動的に実行してくれるので、基本的には何もしなくても大丈夫です。

 

バランス型のファンドのなかでも特に人気が高い、次の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を紹介します。

 

・「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 16,885円
純資産額 3,166.33億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +11.54%(1年)、+7.97%(3年)、+7.78%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、9位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

バランス型も株式100%ほど高い利益は期待できませんが、値動きがマイルドになるので、手間をかけずに着実に資産を増やしたい人におすすめです。

 

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4. マネックス証券でiDeCoを始める3つの方法

マネックス証券でイデコを始める方法と流れ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、マネックス証券でiDeCoを始める方法を3つ紹介します。

 

4.1. 新規でマネックス証券の口座を開いて始める方法

マネックス証券で新規でiDeCoを始める流れを紹介します。

 

■マネックス証券でiDeCoを始める手順

 

  1. マネックス証券のサイトから書類を請求する
  2. 書類に記入・押印して返送し、審査結果を待つ
  3. 加入者口座番号などが書かれた書類を受け取る
  4. ログインして初期設定をし、運用開始

 

マネックス証券で通常の株式取引を行う口座(総合口座)を持っていない方や、他社でiDeCoをやっていない方は、マネックス証券のサイトからiDeCoの書類を請求するところから始めましょう。

 

iDeCoに加入するためには、iDeCoの実施機関である国民年金基金連合会の審査が必要となるため、口座開設まで1~2ヵ月程度かかります。これは、マネックス証券に限らず、どこの金融機関でも同じです。

 

そのため、来月からiDeCoを始めたいと思ってもすぐには始められないので、余裕を持って申し込むことをおすすめします。

 

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4.2. マネックス証券の総合口座を持っている人がiDeCoを始める方法

すでにマネックス証券の総合口座を持っている方は、ログイン後、画面上部のメニューから「iDeCo」を選択して、「申込み書類請求」をするところから始めましょう。

 

マネックス証券の総合口座を持っている人がイデコを始める方法

 

 

4.3. 他社から移換してマネックス証券でiDeCoを始める方法

他社のiDeCo口座をマネックス証券に移換して始めたい場合も、マネックス証券のサイトから資料請求をするところから始める必要があります。

 

ただしその場合、移換が完了してマネックス証券で1回目の掛金の引き落としが実行されるまで2~3ヵ月かかり、その間は掛金を拠出できずに運用も行われないので、注意しましょう。

 

5. マネックス証券とSBI証券のiDeCoはどっちがおすすめ?

マネックス証券とSBI証券のiDeCoはどっちがおすすめ?
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

マネックス証券のiDeCo口座と比較されやすいのが、ネット証券でシェアトップのSBI証券のiDeCoセレクトプラン。どちらも運営管理手数料が無料のうえ、人気の「eMAXIS Slimシリーズ」を扱っており、商品ラインアップが似ています。

 

そこで、両社が取り扱うiDeCo商品のなかから、そのカテゴリーで信託報酬が最も低いファンドを比較したのが次の表です。

 

カテゴリー マネックス証券 SBI証券
国内株式 0.154% 0.143%
国内債券 0.132% 0.132%
国内REIT 0.187% 0.275%
全世界株式 0.05775% 0.05775%
米国株式 0.09372% 0.09372%
先進国株式 0.09889% 0.09889%
新興国株式 0.1518% 0.1518%
海外債券 0.154% 0.154%
海外REIT 0.297% 0.297%
バランス型 0.143% 0.143%

※信託報酬をクリックすると、商品の詳細ページが見れます

 

ご覧のように、両社とも同じようなiDeCo商品を扱っているため、最安の信託報酬は大体同じになります。

 

しかし、「1.2. 低コストのインデックスファンドが充実」でお伝えしたように、マネックス証券のiDeCo取扱い本数は現在27本。上限の35本までは余力があり、「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」のような魅力的な商品が今後出てくる可能性もあります。

 

そのため、現時点では、どちらのiDeCo口座のほうがおすすめとは言い切れません。

 

「iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス」が選べるマネックス証券にするのか、iDeCoの口座数第1位のSBI証券にするのか、あなたの“好み”次第です。銘柄さえ間違えなければ、どちらの証券会社でiDeCoを始めても、パフォーマンスに大きな差は出ないでしょう。

 

\iDeCoの加入者数トップ/

SBI証券のイデコ口座を開設する

 

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6. よくある質問

マネックス証券のイデコに関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、「マネックス証券のiDeCo」に関するよくある質問に5つ回答します。疑問はすべて解消しておきましょう。

Q1. NISAのようにクレジットカードでiDeCoの掛金を決済できますか?

マネックス証券の新NISA(つみたて投資枠)には、マネックスカードもしくはdカードで毎月の積立額を決済するとポイントが付与されるサービスがあります。

 

しかし、iDeCoは口座振替のみとなっており、クレジットカードで掛金の決済はできません。これはマネックス証券に限らず、どこの証券会社でも同じです。

 

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Q2. マネックス証券のiDeCoの掛金の引き落とし日はいつですか?

マネックス証券のiDeCoの引き落とし日は、毎月26日(休日の場合は翌営業日)です。

 

Q3. 掛金の変更方法を教えてください。

毎月の掛金の金額変更や停止、引き落とし口座の変更などの手続きは、すべて書類で行います。マネックス証券のiDeCo専用ダイヤルに電話をして、変更の申込書類を取り寄せましょう。

 

■マネックス証券 iDeCo専用ダイヤル

 

  • フリーダイヤル:0120-034-401(スマホもOK)
  • 受付時間:平日9時~20時、土曜9時~17時

 

Q4. 運用商品の変更(スイッチング)方法を教えてください。

iDeCo加入者向けサイトにログイン後、メニューの「商品別配分変更」から手続き可能です。

 

Q5. マネックス証券でiDeCoに関するキャンペーンはやっていますか?

マネックス証券で現在実施しているiDeCoのキャンペーンはありません。新しいキャンペーンが始まり次第、本記事でも紹介します。

 

7. まとめ

マネックス証券のイデコまとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、マネックス証券のiDeCoについて解説しました。最後にポイントをまとめておきます。

 

■マネックス証券のiDeCoまとめ

 

  •  運営管理手数料が無料
  •  低コストのインデックスファンドが17本で充実
  • 「NASDAQ100指数」に連動する商品がiDeCoで唯一買える
  •  商品が増える余地が残されており、将来性あり
  •  平日20時までや土曜日も問い合わせに応じてくれる

 

マネックス証券は、iDeCoに限らず、サービスのバランスが優れたおすすめの証券会社です。マネックス証券でiDeCoを始めて、資産運用の一歩を踏み出しましょう。

 

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マネックス証券のiDeCoの資料請求

 

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