資産形成の重要性が叫ばれているなか、会社員に最適な副業として不動産投資が注目されています。しかし年収500万円の平均的なクラスの場合、「数千万円規模の物件購入などできるものか」と考えるでしょう。その思い込みは本当なのか、考えていきましょう。
年収500万円の会社員…副業で最適といわれる「不動産投資」で成功できるのか?

不動産投資で成功しやすいサラリーマンの特徴

サラリーマンこそ不動産投資を始める理由について述べてきましたが、サラリーマンだからといって不動産投資を始めれば誰でも成功するわけではありません。

 

成功する人がいれば失敗する人もいるわけですが、それではどんな人が不動産投資で成功しやすいのでしょうか。サラリーマンでありながら不動産投資家として成功できる人物像を考察してみましょう。

 

勉強することにストレスを感じない人

不動産投資の成功に欠かせないのが、正確な情報と知識です。誰でも収益マンション物件を買えばすぐに入居者がついて家賃収入が発生するということはなく、不動産投資を成功させるためのノウハウが必要です。

 

  • どんな物件を買うべきか?
  • 物件をどう差別化していくべきか?
  • 物件をどう管理して資産価値を保つか?
  • 物件を購入するための適切な資金計画は?
  • 物件を購入してからの修繕やメンテナンス費はどう工面する?

 

どんな物件でも考えるべき共通の項目を並べただけでも、こんなにあります。しかもこれは全部ではなく、不動産投資には多岐にわたる知識や経験が求められます。ベテランの不動産投資家の強みはこうした知識を経験で熟知していることであり、それゆえに長期的に安定した収入を手にしています。

 

これから不動産投資を始める初心者にはそういった知識がないため、勉強することが何よりも大切です。「とりあえず物件を買ってみてから考える」というのはとてもリスクが高く、物件選びの前段階から適切な物件選びや収支シミュレーションの立て方、物件購入後の管理ノウハウなどを入念に学ぶ必要があります。

 

平たくいえば、勉強すればするほど不動産投資は成功する確率が高くなるので、新しい知識に対して貪欲でいられる人、勉強することにストレスを感じない人はサラリーマン不動産投資家として成功できる資質があります。

 

コミュニケーションを取るのが好きな人

株やFXなどの投資では相場の画面と向き合っていることで投資に必要な情報が得られますが、不動産投資はそうではありません。物件という「現場」があり、その現場を中心に多くの人が関わりを持っています。

 

入居者はもちろんですが、その周囲の住人、管理会社、そして不動産会社の担当者など、多くの人とコミュニケーションを取ることになるので、人と接したりコミュニケーションを取ることを好む人は不動産投資家向きと言えるでしょう。

 

さらに言えば、近年の不動産投資家は横のつながりを持つ人が多くなっています。サラリーマンとして会社勤めをする傍らで不動産投資をしている人が増えているので、そういった同じ立場にある人たち同士のコミュニティがネット上にたくさん形成されています。

 

個人で自分の不動産投資についての情報を細かく報告するブログを運営している人もいるので、こうした人たちと横のつながりを持つことも不動産投資家として成功するのに有意義です。

 

長期目線で考えられる人

株やFXの投資を経験してきた方々は、最短数秒で終わるようなトレードも「投資」であると考えることと思います。その一方で不動産投資にはそういった秒単位の売買をするような概念はなく、むしろ長期目線で取り組むのが一般的です。

 

目先の収支だけにこだわるのではなく、5年、10年、さらにはもっと長い期間の収支をプラスにもっていく考え方が適している投資なので、長期目線は欠かせません。

 

株やFXのデイトレードやスキャルピングでは目の前ですぐに利益を出すことができますが、不動産投資では入居者からの家賃をローン返済に充てつつ、コツコツと資産形成をしていくのが基本です。

 

それが苦にならない、むしろ着実に資産が形成されていくことに安心感が得られるような人は、サラリーマン不動産投資家になる資質が十分あると言えるでしょう。

 

 

山崎 博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長

 

 

【関連情報】
資産形成に役に立つ
「幻冬舎ゴールドオンライン」セミナー情報 詳細はこちら>>>