「医師免許をとれば一生安泰」は幻想…コロナ禍で激変した「医師の現実」 (※写真はイメージです/PIXTA)

医師といえば、「高学歴・高収入・将来安泰」のイメージがあります。しかし新型コロナの流行拡大によって、その基盤に変化が生まれていると、高座渋谷つばさクリニックの武井智昭氏はいいます。本記事では、コロナ禍で生まれた「路頭に迷う医師」の現状と実態についてみていきます。

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「ゴールドライセンス」の医師が直面する”向かい風”

国の政策誘導にもありますが、国家資格を持つ歯科医・弁護士でも能力・人柄による格差が拡大し、ワーキングプアとなっている方の割合が増加しています。

 

医師はこれまで「食いっぱぐれのない職業」であり、婚活・出会いの場所でも「医師は高学歴・高収入で社会的な地位が高く、結婚相手としても良好」というゴールドライセンスの1つでした。

 

しかし、2020年3月から新型コロナウイルスの流行拡大により、受診抑制にともない医療機関の医師採用基準や勤務の待遇が見直され、収入・待遇が悪化した医師が増加しました。こうした状況から、医師の「医学部を卒業し、医師国家試験に合格すれば生涯は安泰」という流れではなくなりました。

コロナ前から変化していた医師の「キャリアパス」

医師は生涯にわたって勉強を必要とする職業です。日進月歩で進化している医学に対して新しい知識・技術を常に学習し、その内容を患者・家族に対して日々フィードバックする責務の高い業種です。

 

患者家族から一人前の医師として認められるには個人差はありますが、10年程度の長い年月を要すると考えられています。医師国家試験に合格して2年間の初期臨床研修医のあと、診療科を決め、4年程度の臨床経験を積んでから各科学会が定める専門医試験を受験して合格します。

 

このあとにも各科の専門性を高めたり研究をしたり、職業人としての医師像をブラッシュアップさせるのに4~5年間。このあいだに診療報酬などの医療経済、他職種との連携、患者家族とのコミュニケーション技術なども学ぶ必要があります。

 

従来であれば、ほとんどの医師は大学病院の医局(〇〇大学△△科教室)に入局、あるいは自ら大規模な医療機関に就職することにより、キャリアパスを歩むことが一般的でした。

 

ところが、心身の状態悪化、家庭的な理由、また苦行をしたくないという風潮などから研修をドロップアウトし、比較的負担がない勤務内容や診療科を選択する医師が増加しました。

 

新型コロナウイルス流行前では、医師不足の風潮があり就職は「売り手市場」でした。この流れをビジネスチャンスと考え、医師求人を取り扱う人材紹介会社は筍のように増加し、一部の善良な企業を除き「先生のキャリアのため」という大義名分のもと、こうした医師を比較的楽に成約させ、医療機関から仲介手数料を比較的容易に得ている内実がありました。

 

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    高座渋谷つばさクリニック 院長

    小児科医・内科医・アレルギー科医。2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

    著者紹介

    連載現役医師が解説!様々な「カラダの不調」への対処法

    ※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。

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