うつ病ではなく「双極性障害」であるサイン【専門医が解説】

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うつ病ではなく「双極性障害」であるサイン【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「眠れない」「気分が落ち込む」……このような症状があった際、多くの人がまっさきに思い浮かぶのは「うつ病」でしょう。しかし、ブレインケアクリニックの今野裕之名誉院長は、これらの症状について「うつ病以外にも多くの可能性が考えられる」といいます。今回はそのなかでも、うつ病と間違われやすい「双極性障害」についてみていきます。

診察時に「双極性障害」を疑う8つのサイン

双極性障害は、10代〜30代の若い人がなりやすいといわれています。しかし、それ以上の年齢でも発症することはあります。

 

双極性障害の原因はいまだ不明であり、どのような人がなりやすいかということは十分にはわかっていません。ただし、うつ病のような症状がメインであっても、私が診察の場面で「双極性障害かも」と疑うポイントがいくつかありますのでご紹介しましょう。

 

・もともと気分が変わりやすい
・外交的な性格
・活動的な時期とそうでない時期がある
・食欲が通常より増している
・焦り、イライラ感がある
・うつ状態で苦しそうだが、口数が多い
・家族に双極性障害の人がいる
・抗うつ薬が効きにくい

うつ病とは使う薬も異なる…双極性障害の治療・予防法

一般的に、双極性障害は薬によって治療が行われます。

 

双極性障害では、セロトニンやドーパミンなど脳内の感情をコントロールしているホルモンのバランスが悪くなることが発症や症状悪化につながると考えられています。実際、このようなホルモンの量や働きに作用する薬を使うことで、症状が改善します。

 

ちなみにうつ病と双極性障害では、薬物治療の内容が大きく異なります。うつ病の場合は主に「抗うつ薬」が使用されますが、双極性障害の場合には気分の波を安定させる「気分安定薬」や、神経のたかぶりを抑える「抗精神病薬」などが用いられます(ただし、うつ状態がひどい場合などは注意しながら抗うつ薬を使うこともあります)。

 

症状が改善しても薬をやめてしまうと再発を繰り返す可能性が高く、再発を繰り返すたびに気分の変化のサイクルが短くなっていく傾向があるため、ある程度薬は飲み続ける必要があります。

 

また、ストレスは病気の再発につながるので、物事を否定的に考えやすい人には「認知行動療法」などの精神療法が行われることがあります。これは事実に基づいて物事を多面的に考えられるようにするトレーニングです。心理士の指導のもとに行いますが、本やインターネット、アプリなどでも学ぶことができますので興味がある方は探してみてください。

 

症状の改善・再発予防のためには、生活リズムを整えることが大変重要です。不規則な生活をしていると睡眠が浅くなって脳が十分に休息を取れません。生活リズムを整え、睡眠時間をしっかり確保しましょう。

 

セロトニンやGABAなど、気持ちを落ち着かせる作用があるホルモンは、タンパク質やビタミンB群などを材料として作られます。このような栄養を多く含む食材(魚・豆類・卵・肉など)を中心に、栄養のバランスを考えた食事を心がけてください。無理のない範囲で定期的な運動も続けましょう。

 

スマホやパソコン、テレビなどは必要がないときは見ないようにしてください。光や音によって脳が刺激され、疲れてしまいます。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。