10~19歳の2人に1人が発症…今日からできる「家庭での花粉症対策」【医師が解説】

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10~19歳の2人に1人が発症…今日からできる「家庭での花粉症対策」【医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

あたたかくなり、スギ花粉の最盛期を迎えていますが、これからの時期はスギ花粉に加えて黄砂やヒノキ花粉も飛散します。大人でも辛い花粉症……子供の発症を抑えるにはどのような対策が有効でしょうか。京都きづ川病院/きづ川クリニックの米田真紀子氏が、「子供の花粉症」の症状と対策について解説します。

「花粉=アレルゲン」を避ける…親ができる花粉症対策

花粉症は花粉に対するアレルギー反応です。アレルゲンをなるべく避けることが、アレルギー症状の改善だけでなく、将来の他のアレルギー発症リスクを避けることにもつながるといわれているため、なるべく花粉自体が体に付着したり吸いこんだりするリスクを減らす必要があります。

 

気候もよくなり外遊びの機会が増える季節ですが、公園などで遊ぶ際にはできる限りしっかりマスクをさせること(呼吸困難にならないように注意)、また花粉用の縁のあるメガネやゴーグルを付けると、目や鼻から花粉が入ってくるのを最小限に抑えることができます。

 

さらにいえば、天気予報の花粉情報をチェックし、花粉の飛散量があまりに多いときには、できる限り屋外遊びを控えることも選択肢のひとつです。

 

衣類についた花粉を家のなかに持ち込まないようにすることもとても大切です。当然、洗濯物やお布団もこの季節だけは外干しは避けるほうがよいでしょう。

 

また、着る服の素材についても、たとえばウールのように花粉が線維のなかに入りこんでしまうものはなるべく避け、ウィンドブレーカーのようなさらさらした生地のアウターを着用し、家に入る前にしっかり表面の花粉を払い落とすことや、上着だけでも玄関で脱ぐ、といったことを意識するだけでも、家のなかに入る花粉の量を減らすことができます。ただし、ポリエステル生地は静電気によって花粉を引きつけてしまうこともあるので注意です。

 

そして、家に帰ったら部屋着に着替えるのもひとつの効果的な方法です。同時に手や顔を洗うことで、皮膚についた花粉を落とすことができます。こうしたことは、コロナ禍の感染対策にもつながるので、ぜひ実践してみてください。

 

このような対策をしても必ず花粉は家に入ってきてしまいますので、あとはこまめに掃除機をかけて、少しでも花粉の影響を減らす努力をするしかありません。

 

最近は、花粉対応の空気清浄機の性能も上がっていますし、花粉を吸着するカーテンや、花粉が衣類に付かないようにするスプレーなども販売されていますので、うまく組み合わせて使うのもよいでしょう。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。