「だるい」「集中力低下」…睡眠時無呼吸症候群の症状
睡眠時無呼吸症候群になると、当然のことながら睡眠が浅くなるため、日中にひどい眠気に襲われたり、体がだるくなったりします。そのほか、次のような症状があらわれます。
・寝ているあいだ、頻繁に目が覚める
・大きないびきをかく
・睡眠中にあえぐ
・熟睡感がない
・朝起きると頭痛がする
・日中、強い眠気を感じる
・集中力が低下する
睡眠時無呼吸症候群を放置すると「命」のリスクになることも
恐ろしいのは、睡眠時無呼吸症候群は「睡眠」に関わる問題だけではないということです。
近年の研究により、睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしたり、狭心症や心筋梗塞などの心臓病や脳卒中を招いたり、不整脈を起こして寿命を縮めたりすることがわかっています。
それぞれ健康な人に比べて発症するリスクは高く、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性は3~4倍、重症の場合は心血管系疾患発症の危険性が約5倍高まるといわれています※3。
「心房細動」と「睡眠時無呼吸症候群」は互いに危険な因子となる
特に気をつけたいのが「睡眠時無呼吸症候群になると、心房細動を起こしやすくなる」ということです。
心房細動とは不整脈のひとつで、心房がまるで痙攣したように細かく震え、うまく血液を送り出すことができなくなる病気のこと。慢性化すると動悸や息切れが激しくなったり、疲れやすくなったりして、日常生活に支障をきたしてしまいます。
怖いのは、心房細動と睡眠時無呼吸症候群は、互いに発症のリスク要因となることです。研究により、睡眠時無呼吸症候群の患者はそうでない人に比べ、心房細動の罹患率が数倍高くなるといわれております。反対に、心房細動の患者のうち、約50%の人が睡眠時無呼吸症候群を合併していることもわかっています※4。
長時間、低酸素状態になることが心臓に負担をかける
なぜ睡眠時無呼吸症候群になると心房細動になりやすいかというと、睡眠中に呼吸が止まったり、浅くなったりと、長時間にわたり低酸素状態になることで、心臓に負担がかかりやすくなるからです。
低酸素の状態は、心臓にとって大きな危機。そのため、心臓は一生懸命酸素を取り込もうとして、急激に心拍数をあげます。そのため、心臓の負担が増し、心房細動が起こりやすくなるのです。
また、自律神経の問題もあります。睡眠中に何度も目が覚めたり、息苦しい感覚になったりすると自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になってしまいます。すると心拍数は上昇し、心臓内の電気的興奮が起こりやすくなって、心房細動を招いてしまうのです。
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