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都道府県ランキング…最も妻が稼ぐ県は?
厚生労働省『令和2年 厚生労働白書』によると、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」、通称「男女雇用機会均等法」が1986年に施行されてから共働き世帯は急激に増加。1987年に748万世帯だったのが、90年代にはいると900万世帯に。その後、バブル崩壊で停滞しますが、2000年代後半に1,000万世帯を超え、2019年には1,245万世帯に達しました。
それに呼応するように、「男性は外で働き、女性は家を守る」という世帯は減少。1985年には1,000万世帯を下回り、1991年には共働き世帯が逆転。1994~95年は再び片働き世帯が上回りますが、その後は減少。2019年は582万世帯となっています。
夫婦共働きが多数派になった感がありますが、地域によって差があるようです。総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)によると、47都道府県で勤労世帯の共働き率が高いのは「宮崎県」で68%。一方、最も共働き率の低いのは「沖縄県」で40%。トップと47位で30ポイント近くの差があります。また40都道府県で50%を超え、「共働きが多数派」の地域が大半を占めています。
また配偶者で女性の場合の収入は、全国平均8万8,164円。そのなかで最も収入が高いのは「高知県」で15万5,139円。「鳥取県」「島根県」「岐阜県」「宮崎県」と続きます。一方で最も収入が低いのは「和歌山県」で4万2,958円。共働きといっても、地域によって大きな収入差があります。
【都道府県ランキング「配偶者のうち女性の収入」】
1位「高知県」155,139円
2位「鳥取県」146,660円
3位「島根県」134,521円
4位「岐阜県」123,935円
5位「宮崎県」119,199円
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43位「宮城県」65,950円
44位「愛知県」65,158円
45位「北海道」65,145円
46 位「鹿児島県」61,818円
47位「和歌山県」42,958円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)より