女性の社会進出が進み、夫婦共働きも珍しいものではなくなりました。総務省の調査から、地域ごとに夫婦それぞれの収入事情をみていきます。
都道府県「夫婦の収入」ランキング…夫の稼ぎで暮らせる県、夫の稼ぎで暮らせない県

都道府県ランキング…最も夫が稼ぐ県は?

妻側の収入事情をみてきました。次に夫の収入をみていきましょう。同調査によると全国平均は42万1,323円。そのなかで最も夫の収入が多いのは「埼玉県」(平均年齢49歳)で54万5,587円。「東京都」「千葉県」「滋賀県」「奈良県」と続きます。

 

一方で最も収入が少ないのは「沖縄県」(平均年齢51歳)で25万4,943円。「長崎県」「鳥取県」「佐賀県」「高知県」と続きます。

 

【都道府県ランキング「世帯主のうち男性の収入」】

1位「埼玉県」545,587円(49歳)

2位「東京都」531,750円(50歳)

3位「千葉県」510,868円(52歳)

4位「滋賀県」492,099円(50歳)

5位「奈良県」472,524円(52歳)

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43位「高知県」345,521円(48歳)

44位「佐賀県」344,797円(52歳)

45位「鳥取県」326,306円(48歳)

46位「長崎県」314,390円(52歳)

47位「沖縄県」254,943円(51歳)

 

出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)より

 

夫婦共働きといっても、「片方の収入だけでは生活費が足りないから」という場合もあれば、「片方の収入で十分生活はできるけど」という場合もあるでしょう。そこで実支出と夫の収入を比較してみていきましょう。実支出に対する夫の収入の割合が最も高いのは「埼玉県」。実支出に対して夫の収入は113.8%あります。一方で割合が最も低いのは「沖縄県」。実支出に対して、夫の収入は75.4%でした。

 

【都道府県ランキング「実支出に対し世帯主(男)収入の割合」】

1位「埼玉県」113.8%

2位「大阪府」112.6%

3位「広島県」112.0%

4位「和歌山県」110.5%

5位「千葉県」109.8%

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43位「長崎県」85.0%

44位「高知県」83.3%

45位「山形県」81.3%

46位「鳥取県」78.8%

47位「沖縄県」75.4%

出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2021年)より

 

夫婦の収入事情をみてきましたが、地域によって大きな差異が生じていました。「埼玉県」では夫の収入だけで十分に生活できそうですが、「沖縄県」では夫の収入だけで生活するのは厳しそうです。

 

なお家計調査は実際は県庁所在地ごとに調査を行っており、地域の実情とは異なる場合があることに留意する必要があります。