「知識」を販売する提供方法を考えた人は、「自分の頭の中にある知識をどのように商品にアウトプットしたらいいのかな?」と迷う方もいるかもしれません。「知識」をわかりやすく整理してまとめるにはどうすればいいのでしょうか。強み発掘コンサルタントが著書『こっそり副業術』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。
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「ファンレターの代筆サービス」が副業に?

【事例】「完璧じゃない私」だからこそ売れた!
自信が持てないワーママさんの初報酬の裏側

 

「私って本当に何のとりえもないんです…」

 

「こっそり副業」を始める前には、そんなふうに不安げな表情でご相談してくださる方がたくさんいらっしゃいます。

 

でも、そうおっしゃる方というのは決まって「他の人みたいにすごい実績や特技がなくて」と、「すでに大きな実績を残している人たち」と比べている傾向があります。

 

例えば、「料理が好きだけど、Instagramではものすごく豪華な料理をアップしている主婦の方がいるし」とか、「趣味でこんなスポーツをやっているけど、私よりもっとうまいベテランの人はいるし」といった具合です。

 

ですが、私はいつも「難しく考えず、本当にちょっとしたことから始めてみませんか?」とご提案しています。

 

私のお客様で、地方でワーキングマザーをしているMさんという女性も、やはりそんな悩みを抱えた一人でした。

 

「昔から特技や趣味がなくて」とか、「大した実績がなくて」とか、「本当に普通の田舎の主婦なんです…」と、いつもどこか自信なさげにされていました。

 

そんな彼女も自己分析をする中で、ふと「そういえば、周りの人から時々、字がきれいだねって褒めてもらえることがあるな」と気づいたそうです。

 

さらには「仕事でお客様対応をしていると、“心のこもった丁寧な対応をしてくださってありがとうございます”、といってもらえることが何度もあるな」ということも明らかになりました。

 

そんな彼女のちょっとした強みを活かし、出品してみたのは「ファンレターの代筆サービス」。

 

書道の有資格者などといった「いかにもかしこまった完璧な文字」じゃないからこそ、温かみがあり「気持ちを伝えるお手紙」には活かせるかもしれない、と思ってのことでした。

 

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すると、SNSでの宣伝などは一切していなかったものの、まさにドンピシャのターゲットの方がすぐに現れ、プラットフォームから彼女の商品を購入してくれたのです。

 

お客様に購入理由を尋ねると、商品の内容はもちろんですが、購入前に疑問点を問い合わせしたときのMさんの対応がとても丁寧だったことも大きな決め手だったようです。

 

まさに「完璧じゃない温かみのある文字」「心のこもったお客様対応」という彼女の何気ない強みが活きた受注エピソードだったな、と今思い出しても心が温まります。

 

ちなみに彼女は「この経験をもとに、自分のように何のとりえもないと思っている人の自己分析や商品作りのお手伝いがしたい!」といって新たな商品を販売され、フルタイムのワーキングマザーで忙しい中、とてもイキイキと楽しそうに副業をされていて、自信なさげにうつむいていた頃のMさんとは別人のようです。

 

「自分には何もない」という思い込みを捨て、「人からちょっと褒められること」や「ついついやってしまう好きなこと、得意なこと」から、小さな商品を生み出していきましょう。

 

土谷 愛

 

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