売れやすい商品で重要な指標として「重要度」と「緊急度」があります。自分の商品を考えるときにユーザーの視点に立ってこの2つの要素を考えることが売上アップにつながります。今回は売れる商品を考える3つのステップを強み発掘コンサルタントが著書『こっそり副業術』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。
「人間の悩み8大ジャンル」で稼ぐ!…こっそり副業のノウハウ (※写真はイメージです/PIXTA)

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売れやすい商品を作るための3ステップ

客数アップのためには、「売れやすい商品」を狙って作る、というのも手です。

 

具体的には、「多くの人が悩むこと」や「需要が多い困りごと」を解決する商品を作るということです。

 

なぜかというと、「悩んでいる人が多い」のなら、その分売れる可能性に直結するからです。これはわかりやすいですよね。

 

では、どうすれば売れやすい商品を作れるのか?次の3つの手順で解説していきます。

 

手順1:人間の悩みマトリクスを作る

手順2:人間の悩み8大ジャンルを知る

手順3:重要かつ緊急の悩みを持ったターゲットを探す

①手順1:人間の悩みマトリクスを作る

「売るとは誰かのお悩み解決だ」とお伝えしましたが、こういわれると、「さあ誰かの悩みを解決するぞ!」と意気込むかもしれません。とはいえ、やみくもに「お悩み探し」をするのはなかなか骨が折れる作業です。

 

そこでまずは「人間の悩み」を以下のように分類することで、わかりやすく可視化してみましょう。

 

 

人間の悩みを、横軸が緊急度、縦軸が重要度としてマトリクスで考えてみます。

 

①のゾーンは緊急度が高く、重要度も高いもの

②のゾーンは緊急度が高く、重要度は低いもの

③のゾーンは緊急度が低く、重要度は高いもの

④のゾーンは緊急度が低く、重要度も低いもの

 

となっています。そして、もちろん個人差もありますが、一般的に商品として売れやすいのは①→②→③→④の順です。

 

なので、まずはあなたの知識・スキルを使って、最優先順位である「①に当てはまる商品として販売できないか?」を考えていくのがおすすめです。

 

もしどうしても①が見つからない場合、次点で②→③と考えていってください。

 

ここで、①~④の違いがわかりやすいように例を挙げると、「来年結婚を考えていた愛する彼氏に先月振られてしまった!どうしても復縁したい!」という悩みは、①にあてはまります。

 

「結婚を考えていた彼」ということから人生の一大イベントに関わる重要な問題ですし、「来年には結婚したい」と考えていたわけなので、「今すぐにでも仲直りしたい」という気持ちになるのは自然なことで、緊急度が高いはずだからです。

 

別の例なら、「今夜、久しぶりに友人が家に遊びに来るからちょっと豪華な夕飯を作っておかないと…」という悩みは、「②緊急度が高く、重要度は低いもの」にあてはまります。

 

「今夜友人が家に来る」ということから緊急度が高いタスクであり、かといって、人生全体でみればものすごく重要なわけではないですよね。

 

また、例えば、「将来の老後資金を貯めておきたいから、30代のうちからコツコツできる積み立て投資を始めたいな」という悩みは、「③緊急度が低く、重要度は高いもの」にあてはまるでしょう。

 

「将来の老後資金」ということから緊急度は低くなりますが、今後の人生においては「老後資金」は重要な問題になっていきますからね。

 

最後の例を挙げると、「時々、趣味でやってるゲームがなかなか攻略できないな、誰かくわしい人に聞こうかな?」という悩みであれば、どうでしょうか。

 

おそらくこれは「④緊急度が低く、重要度も低いもの」にあてはまるでしょう。「時々やっている」ということから緊急度は低いでしょうし、「趣味でやっている」ということからも重要度はそこまで高くないことが伺えます。

 

いかがでしょうか?

 

何が緊急で何が重要かにはもちろん個人差があります。

 

しかし、「多くの人にとってはこうだろう」と予測することで、「売れやすい商品」を作りやすくなることに変わりはありません。

 

あなたの知識・スキルを売れやすいターゲット・シーンに絞り込んで販売すればいいのですから。