消費者庁による意識調査で、9割の人が「物価上昇」を実感しています(『外食及び生活関連物資等の値上げ等に関する意識調査結果』)。原材料の世界的な高騰などを背景にした物価上昇だけに、多くの人が「仕方がない」と考えつつも、「値上げ値上げで、暮らしていけない!」と悲鳴をあげる人たちもいます。みていきましょう。
手取り16万円…「数十円の値上げもキツイ」、20代会社員の断末魔 (※写真はイメージです/PIXTA)

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日常品の度々の値上げ…諦めぎみの人、許容できない人

――パンがすごい値上がりしてる!

――しょうゆやマヨネーズも!

——電気やガスまで値上がり!

 

先日、消費者庁が発表した『外食及び生活関連物資等の値上げ等に関する意識調査結果』によると、多岐商品に渡り、値上げを実感していることがわかりました。

 

Q.価格の上昇はどのような分野に及んでいると感じますか。

穀物(小麦粉、パン、パスタ等):79.4%

調味料(しょうゆ、食用油、マヨネーズ、マーガリン等):72.9%

自動車関連(ガソリン等の維持費を含む):64.6%

光熱・水道料金(電気・ガス等):58.5%

野菜、精肉等の生鮮食品:47.4%

日用品(家庭用品消耗品、雑貨等):28.6%

外食:24.9%

冷凍食品:23.8%

 

出所:消費者庁『外食及び生活関連物資等の値上げ等に関する意識調査結果』より

 

そもそも、食品など、生活関連品の値上げに対して、83%の人が「仕方がない(「状況を踏まえると、各種のモノやサービスの値上げは仕方ないと思う」「商品によってはある程度の値上げは仕方ないと思う」の合計)と回答。世界情勢など複数要因による値上げに、多くの人が諦めるほかないと考えています。

 

一方で「値上げは許容できない」という人は、20代で33.3%で最も多く、続いて30代が17.9%、70代が14.6%。収入面で余裕のない若年層や、年金が頼りとなる高齢者は、今回の値上げで大きな打撃を受けていることがうかがえます。

 

このような値上げに対し、特売や時間帯割引などを狙ったり、店をはしごしたり、まとめ買いしたりと、涙ぐましい努力をして、なんとかやり過ごしています。

 

Q.買い物等をする際に特に意識していること、あるいはこれから意識しようと考えていることは?

特売日や時間帯割引等を狙って 商品・サービスを購入する:64.7%

いくつかのお店を比較して安いところを選ぶ:49.5%

ポイント制度が充実しているお店で 商品を購入する :41.9%

容量の大きいお得なサイズのものを 購入したり、まとめ買いをする :37.7%

類似の商品を比較して安いものを選ぶ:36.0%

嗜好品の購入量を減らす:24.1%

 

出所:消費者庁『外食及び生活関連物資等の値上げ等に関する意識調査結果』より