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不妊解決に重要なカギとなる「ビタミンD」の効果
日光の紫外線を浴びることで体内に合成される「ビタミンD」は、妊娠成立に重要なカギを握る栄養素の代表格のひとつです。
もともと腸のカルシウム吸収を促し骨を丈夫にする栄養素として有名でしたが、近年は研究がさらに進み、より多くの機能性(免疫向上など)を発揮することが判ってきています。
ビタミンDは卵巣の機能を向上させ、子宮内膜の状態を改善することで、女性を妊娠体質へ導いてくれることが数多くの論文で述べられています。
"紫外線は敵!"美意識の高まりがもたらした現代女性の「ビタミンD不足」
血液検査で「25(OH)ビタミンD」を測定すれば、ビタミンD血中濃度を評価できます。20ng/ml未満ではビタミンD欠乏と評価されますが、残念ながら現在日本の出産適齢期女性の大半はビタミンD欠乏です。
戦後の日本人女性は美意識の高まりから紫外線を避ける習慣をエスカレートさせてきました。その風潮を作り出し商品開発を進めてきた美容業界、さらにコロナ感染防止のためとはいえ無批判にステイホームを強調し続ける政府・自治体関係者には、日光が人体にもたらす重要な効果について再検討いただく必要がありそうです。
またビタミンDは実はコレステロールを原料として合成されます。コレステロールは動脈硬化に関連するとしてやもすると悪者扱いですが、悪者どころか女性ホルモンの原料でさえあります。妊活中の女性にとって極めて重要な栄養素ですから、過剰な抑制対策は慎む必要があります。
ビタミンDを増やす方法…効率的に摂取したい場合はサプリメントを
ビタミンDを増やす方策として、適度に紫外線を浴びることのほかに食材から摂取することもできます。主に魚類やキノコ類が推奨されますが、かなりの量を摂取しないと必要量をまかなうことはできません。妊活中など、ある程度速やかにビタミンD濃度を増やしたい場合はサプリメントを用いるのが現実的です。
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