(※写真はイメージです/PIXTA)

男性ホルモンが多い人は禿げやすい……こうしたウワサを耳にする人は多いですが、この説は「完全に間違い」だと、東京メモリアルクリニックの栁澤院長はいいます。では、薄毛になる「本当の原因」とはいったいなんなのか、みていきましょう。

薄毛は遺伝する…しかし「遺伝がすべて」ではない

DHTの感受性(効きやすさ)は、その人固有の体質によるものです。よく「薄毛は遺伝する」という話も耳にしますが、これはそのとおり遺伝で受け継ぐ要素でもあります。

 

なかでも母親から受け継ぐ「X染色体」にも薄毛についての情報があるため、薄毛については母系遺伝で受け継ぎやすい、ともいわれています。

 

もちろん父系遺伝から受け継ぐ要素もありますし、兄弟でも受け継ぐ遺伝子やその表現型は大きく異なるので、「顔の似ている兄弟なのに薄毛様式がまったく違う」ということも十分にあり得ます。

 

ちなみに一卵性双生児については、まったく同じ薄毛様式になることが分かっていて、一卵性双生児についての薄毛比較調査なども世界ではいくつか行われています。

男性ホルモンやDHTの量は、AGAとは「無関係」

男性ホルモンやDHTの量は個人差も大きく、同じ人でも1日のなかでかなり変動します。筋トレや自慰行為のほか、ちょっと興奮するだけでも男性ホルモン量は増えますし、逆に家でじっと過ごしていれば男性ホルモンも少ないままで、DHTについても同様に増減します。

 

薄毛予防のためと思って穏やかな精進生活を送ったとしても、男性として生きているだけで自然に作られる男性ホルモン、DHTの量だけで薄毛になる人はしっかり薄毛になりますし、逆にどれだけ精力的に活動して男性ホルモン、DHT量が多くなったとしても、薄毛にならない人はならないのです。

 

今まで薄毛が心配で制限していたという人でも、もう髪の毛に悩まず欲望の赴くままに生活していただいて問題ありません。薄毛になる体質でも、内服治療さえすれば薄毛にならずに済むのです。

 

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※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』掲載の記事を転載したものです。