(※写真はイメージです/PIXTA)

何気ない日常で感じる足の痛み……原因はさまざまですが、朝起きて歩いた際に痛みを感じたら要注意です。形成外科専門医で足と歩行の診療所蒲田院院長の吉原正宣氏が「明日歩けなくなるかもしれない」恐ろしい疾患について、具体的な症状や治療法を解説します。

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「歳のせい」だけではない足の痛み

今までに「足が痛い」と感じたことはありますか? 「そういえばあの時……」と思い当たる人もきっと多いのではないでしょうか。

 

何気ない日常で感じる足の痛み……そのままスッと良くなってしまったときは、意外とみなさん忘れてしまっていることも多いと思います。

 

しかし、この痛みが良くならなくなったとしたら、みなさんはどこに助けを求めにいきますか?

 

インターネットで「足の痛み」と検索すると、マッサージ、整体院、鍼灸院や整形外科などさまざまな窓口が門戸を開きみなさんを迎えてくれます。

 

「ここぞ」という場所を決めて赴いた先で、担当の先生にさまざまな症状を訴えると思います。

 

そんななか、痛みがでた原因やその言いわけは具体的にどんなものが多いのでしょう。

 

「あのときは靴が合わなかったから」、「たくさん歩いたから」、「無理したから」などなどさまざまな意見があげられますが、普段、私が日常的に診療をしていてもっとも多いのが「歳だから」という答えです。

 

では、どのようにすれば「歳をとっても足の痛みを感じなく」することができるのでしょうか?今回は「足の痛み」のなかでも特に一般的な疾患である「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」にフォーカスを当ててお話しします。

痛みで立てなくなる!?「足底腱膜炎」の恐ろしさ

足底腱膜炎は、踵(かかと)から足の指の付け根までに存在する、足底腱膜(そくていけんまく)が炎症を起こしている状態で、踵に痛みを訴える疾患として、一般的なものになります。

 

足底腱膜は、アーチ状になっている足の裏で、立つ、歩く、走るなどさまざまな動きに対して、バネのように働きながら足にかかる衝撃を緩和しています。

 

そんな「縁の下の力持ち」な足底腱膜ですが、実はかなり負担がかかっています。

 

立っている状態では左右2本の足で自分の体重を支えていますが、歩く、走るなどの動作下では、必ず左右どちらかの足1本に体重が集中する時間が存在します。

 

一般的に、歩行中に足へかかる衝撃は自身の体重の1.2倍〜1.5倍、ランニングではおよそ3倍〜5倍といわれています。たとえば、60kgの人がランニングをすると、およそ180kg〜300kgの衝撃が足にかかる計算になり、多大な負荷が足底腱膜にかかり続けることになります。

 

足底腱膜炎は、過度の緊張とストレスが足底腱膜にかかり続けた結果、足底腱膜が傷つき炎症を生じているので、当然痛みをともないます。

 

また、この痛みにはさまざまな程度が存在し、ひどい痛みがでると「立てなく」なってしまいます。

 

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※本記事は、最先端の「自分磨き」を提供するウェルネスメディア『KARADAs』掲載の記事を転載したものです。