「目が開きにくい」眼瞼下垂…「コンタクトレンズ」も影響?「原因と治療法」を医師が解説

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「目が開きにくい」眼瞼下垂…「コンタクトレンズ」も影響?「原因と治療法」を医師が解説
(※写真はイメージです/PIXTA)

年齢を重ねるごとに、まぶたが開けづらくなってきていませんか? 「開けるとオデコにシワが寄る…」という方もいるのではないでしょうか。まぶたが開けづらいことは、頭痛やストレスの原因にもなります。眼瞼下垂について、東京皮膚のできものと粉瘤クリニック ふるばやし形成外科の古林玄氏が、原因や治療法を詳しく解説していきます。

「コンタクトレンズ」も影響?「眼瞼下垂」の原因4つ

眼瞼下垂の原因は加齢だけではなく、先天性のもの、ハードコンタクトの使用によるもの、白内障の手術後に起こるもの、脳腫瘍によって引き起こされるものも存在します。

 

ここから、順に説明していきます。

 

●先天性

 

先天性の眼瞼下垂は上眼瞼挙筋という上まぶたを上げる筋肉の発達異常などで起こります。その8割が片側の眼に起こると言われています。

 

また、まれにホルネル症候群という先天性の交感神経系疾患が原因の場合もあります。これは、眼と脳を結ぶ神経線維が分断されることで起こる疾患で、顔の片方のまぶたが垂れ下がり、同時に瞳孔収縮や虹彩の色素異常、異常が生じた側の顔面の発汗低下をともないます。

 

●ハードコンタクトレンズ

 

コンタクトレンズを使用すると、レンズがまぶたの裏側を擦って刺激するため、瞼板(けんばん)と挙筋腱膜の結合部分がはずれ、まぶたの開きが悪くなります。

 

コンタクトレンズの取り外しの際に、まぶたを過度に引っ張るのも、眼瞼下垂を引き起こす原因のひとつだと言われています。

 

コンタクトレンズによる眼瞼下垂は、ソフトレンズよりもハードレンズに多く、ハードレンズを10年以上使用している人は、かなりの確率で眼瞼下垂症状を起こします。

 

コンタクトレンズによる眼瞼下垂は、左右の目が同じように下垂が進行していくこともありますが、多くの人は片方の目の下垂が強く進行していくので、訴えが目の左右差になることが多いです。

 

ハードコンタクトレンズによる眼瞼下垂は、広い一本の二重幅が特徴的です。加齢の場合にも二重幅は広くなりますが、皮膚の弛緩が強く、眼のラインが三重や四重になります。

 

●白内障手術

 

手術の際、開瞼器(眼を開けたままにする機械)による過度の開瞼により、まぶたを上げる筋肉の付着部が緩んで眼瞼下垂となります。

 

●内科的・脳外科的な疾患

 

神経性眼瞼下垂と筋性眼瞼下垂に関しては、内科的・脳外科的な疾患が原因となっている場合があり、その場合はそちらの治療が優先されます。

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載・再編集したものです。