(※写真はイメージです/PIXTA)

糖尿病の患者さんに、潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)という病気(糖尿病足病変)にかかる人が増えています。足の切断に至ることも決して少なくない、糖尿病足病変。どう予防し、どのような検査を受ければよいのでしょうか。糖尿病治療と足の専門医である、下北沢病院・富田益臣氏が解説していきます。

<病院で「血流障害」を調べる方法>

 

□血流障害の評価

 

●関節上腕血圧比の測定

 

●皮膚還流圧(skinperfusionpressure;SPP)検査

 

●下肢動脈超音波検査……超音波検査器で腹部〜足の動脈の狭窄を調べます。

 

●下肢血管造影検査……造影剤を血管に注入し、造影剤の流れを撮影することで、細かい血管まで見える検査です。

 

下肢血管造影検査

 

●下肢CT血管造影検査

 

血液の流れを調べる検査です。

 

下肢CT血管造影検査

 

□感染の状態の評価

 

●血液検査

 

炎症マーカーの上昇がないか確認します。

 

●足の単純レントゲン写真

 

骨髄炎の有無を評価します。

 

●足のMRI

 

骨髄炎の有無を確認します。

 

<早急に「足病専門医のいる医療機関」を受診>

 

傷を治すには、傷の安静が欠かせません。しかし、足にできた傷の場合、日常生活を送るのに立ったり歩いたりという動作は避けられないため、他の身体の部分に比べて安静にさせにくいものです。

 

難しいかとは思いますが、出来る限り安静に保てるようにしてください。そして早急に、足病専門医のいる医療機関を受診しましょう。

 

 

富田 益臣

下北沢病院/日本糖尿病学会専門医・指導医

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。