英語でスマートに「提案・助言」をするには? Q‐Leap株式会社の代表取締役副社長・愛場吉子氏が、提案や助言に「使える表現」を紹介したのち、例文とともに解説していきます。 ※本連載は、書籍『話す英語(実戦力徹底トレーニング)』(アルク)より一部を抜粋・再編集したものです。
「東京にあるお薦めの美術館は?」…英語でのスマートな「提案・助言」に使えるフレーズ (※写真はイメージです/PIXTA)

「提案・助言」「理由」「念押し」の表現例

②提案・助言

 

具体的な提案や助言を伝えます。学校で習うおなじみの語句should、must、ought to、had better などを頻繁に使う人が多いのですが、実際にはこれらよりも、控えめで間接的な表現が使われる傾向があります。

 

Let’s go for lunch. お昼に行きましょう。

 

Why don’t you call a repairer? 修理の人を呼んだらどうですか?

 

Why don’t we put off the event? イベントを延期しませんか?

 

How about changing the font size? 文字の大きさを変えるのはどうでしょう?

 

Can we review the sales plan next week? 来週、その販売計画について再検討できますか?

 

You need some more rest. あなたにはもう少し休息が必要です。

 

I think we should try to make our office more environmentally friendly. 私たちは、職場をもっと環境に優しいものにするよう努めるべきだと思います。

 

It’s really important to lock the door when you leave this room. この部屋を出る際には、ドアに鍵を掛けることがとても大切です。

 

〈控えめに、または間接的に提案・助言をする〉

 

I think it’s worth trying. 試す価値はあると思います。

 

Using a catering service may be a good idea. ケータリングサービスを使うのは、いい案かもしれません。

 

You might want to remind everyone of it at the next meeting. 次の会議で、それをみんなに思い出させた方がいいかもしれません。

 

Did you know they were looking for a few engineers? 彼らが技術者を何人か募集しているのを知っていましたか?

 

Have you considered working remotely from home? 在宅勤務を検討したことはありますか?

 

I was thinking of sending out our email newsletters more often. メールマガジンの配信頻度を増やしてはどうかと考えていました。

 

I would call the IT department as soon as possible. 私なら、できるだけ早くIT 部門に電話しますね。

 

③理由

 

提案・助言している理由を伝えましょう。なぜそうした方がいいのか、それによってどんな利益が生じるか、などを具体的に示すことが大切です。

 

Because we have many topics to cover today. 私たちには今日、話し合うトピックがたくさんあるからです。

 

The reason why we suggest this is because it’s much faster than the traditional practice. これをお薦めする理由は、従来のやり方よりずっと早いからです。

(※ フォーマルな表現。)

 

★理由だからといってbecause を使うとは限りません。

 

➡ Why don’t you come over? Karen and Bart will be there, too. 来ませんか? カレンとバートも来るので。

 

④念押し

 

「ぜひお薦めしたい」「十分に注意してほしい」といった気持ちを込めて、提案や助言を再び述べて締めくくる場合に使います。不要であれば入れなくても構いません。

 

You should come! ぜひ来てください!

 

It’s always a good idea to back up important documents. どんなときも、重要な書類のバックアップを取るのは得策です。