不動産投資は立地が決め手とよく耳にしますが、好立地の不動産に投資しながらも、失敗してしまう投資家は珍しくありません。その理由のひとつに「管理をお願いしている不動産会社にある」と資産コンサルタントの山崎博久氏はいいます。良い管理会は何をしているのか、みていきましょう。
投資の成否が決まる…入居者が集まる不動産会社は何をしているのか?

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不動産会社が担ってくれる主な賃貸管理業務

一般的な不動産会社は、賃貸物件の所有者から依頼を受け入居者を募集します。さらに入居者対応を主とする入居者管理と、建物の維持管理も行っています。これらの賃貸管理はオーナー自身でも行えますが、時間や手間が非常にかかるため不動産会社に手数料を払い任せる方が多くなっています。

 

主な賃貸管理の業務には以下のようなものがあります。

 

[図表1]主な賃貸管理業務
[図表1]主な賃貸管理業務

 

こうした業務は物件の収益をしっかり確保し、余計な損失を出さないために大切な業務です。不動産会社を選ぶときはこのような基本業務を確実に行ってくれるか十分に確かめ、信頼できる相手に任せることが大切です。

注目すべき不動産会社の「投資物件へのスタンス」

賃貸の不動産投資で安定した収益を上げるには、都心で駅に近いといった立地の良いワンルームマンションを選ぶべきという意見が主流です。需要が落ちにくく、高い家賃を維持し続ける都心の現状を見れば確かに堅実な選択と言えます。

 

しかし立地が優れていても、物件自体に魅力がなければ「継続して」入居者に住んでもらうことは難しいでしょう。例えば近くにある同じような築年数、間取りの物件が家賃を下げたとき、入居者が「この部屋に住んでいたい」と思わなければ引っ越されてしまうかもしれません。

 

立地の良い物件なら入居者はそう簡単に出ていかないだろう、と安心していては家賃収入が安定しません。そこでぜひ注目をしたいのが不動産会社の投資物件への取り組み方です。

「選ばれる物件」に積極的な会社をパートナーに

賃貸物件を持つことはオーナーにとって大切なビジネスです。しかし不動産会社の中には、委託された管理業務をこなし空室になれば募集費用を受け取って情報サイトに物件を掲載するだけ、というところもあります。こうした取り組み方では、不動産会社に期待以上の協力を求めるのは難しいでしょう。

 

一方で入居者に選ばれる物件になるよう、さまざまな対策を打ち積極的にオーナーのビジネスを支援している不動産会社もあります。

 

特に初心者は経験や知識が十分でなく、また本業を持つ人は賃貸運営に多くの時間を割くことが難しい場合も多いでしょう。そのため入居者に選ばれる物件にする取り組みに、積極的な不動産会社をパートナーに選ぶことが投資成功への近道です。