「金融商品を買ってみたけどよくわからない」「言われるがまま買ってみたけど、自分が投資した金額が大幅に下がってしまった」…。投資には不安がつきものです。資産運用において、投資信託はいまや避けては通れないお投資商品です。独立系FPである福田由美氏の著書『ていねい図解!初心者のための投資信託教本』(日本橋出版)より一部を抜粋・再編集し、「投資信託とは何か」をわかりやすく解説をします。
投資信託を始めた人が直面する「代表的なコスト」3つ【FPが解説】 ※写真はイメージです/PIXTA

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「投資信託」って何かわかりますか?

この連載では、「投資信託の選び方」を解説していきますが、避けては通れない、「投資信託って何だろう」ということについて、最初にお話したいと思います。世の中で、投資信託という言葉はかなり市民権を得てきましたが、お話をしていると、実際に投資信託を持っている人も、持っていない人も、投資信託についてまだまだ漠然としたイメージしか沸いていない人が多い気がします。

 

■投資信託って、お金の集まりが、何かに運用されている

 

(1)投資信託とは

投資信託とは、一般に広く多数の人々から集めた資金を株式や債券など様々な投資先に分散して運用する金融商品です。株式や債券以外にも、他の金融商品が入っていることもあります。

 

資金を出した人のことを、投資家と呼びます。投資信託は、短縮して投信と言ったり、外来語でファンドと言ったりもします。投資信託には、販売会社(証券会社や銀行など)・受託会社(信託銀行など)・運用会社(投資信託会社など)が関わっています。

 

 

(2)投資信託の種類

 

投資信託には、その中身によって大きく2つの区分があります。

 

①株式投資信託

株式を組入れて運用することができる投資信託

 

②公社債投資信託

株式を一切組入れず、国債や社債など債券(公社債)を中心に運用する投資信託

 

■基本的な用語の説明

 

投資信託を知るために、必要な用語を説明します。本来、自分が投資信託を買うかどうかを決めるとき、その投資信託がどんなものかを知るためには、「目論見書」や「運用報告書」を見る必要があります。特に「目論見書」は、その投資信託の発行者が投資家に提供するために作成される情報開示文書で、投資信託を購入する際には販売者が必ず提供してくれます。

 

また、各社ウェブページからダウンロードしたり郵送請求を行えたりして、投資信託を購入する前に入手することが可能です。購入するときに、書類に書いてあることを全て完璧に理解出来なくてもそこまで心配しなくても大丈夫です。最低限知っておくとよい用語をここに説明しておきます。