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「飛距離が伸びる」「伸びない」の鍵は股関節の柔軟性
歩く、走る、など、人間がおこなうあらゆる活動の基本となっているのが股関節です。逆にいえば、股関節を使わない動きはなく、それはゴルフにとっても同じです。
そもそも「股関節」はどこにあるの?
股関節とは、「どこにあるのか」「どんな機能をもっているのか」というところから説明しましょう。
股関節とは、大腿骨の骨頭と骨盤のつなぎ目のことをいいます。大腿骨の骨頭は球状になっていて、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)と呼ばれるソケットにぴったりはまり込むようになっています。
![[図表1]左脚の股関節](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/5/9/500/img_5923135464d4f2c4b7eb6fff41022302125976.jpg)
そのため股関節の動きは他の関節に比べてバリエーションが多く、以下の通り、6つの動きをおこなうことができます。
2.伸展…脚を伸ばす
3.外転…脚を外側へ開く
4.内転…脚を内側へ入れる
5.外旋…脚を外へ回転させる
6.内旋…脚を内へ回転させる
これらのうち、ゴルフで重要なのは5.外旋と6.内旋です。
たとえばまっすぐ立ったまま、つま先を外側へ向けてみましょう。このとき、太ももが外側へねじれますね。これが「外旋」の動きです。
反対に、まっすぐ立ったまま、つま先を内側へ向けてみましょう。このとき、太ももは内側へねじられます。これが「内旋の動き」です。
![[図表2]「外旋」と「内旋」](https://ggo.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/450/img_9d8a065091b1e823dd13241203badfb8143293.jpg)
ゴルフで重要なのは「外旋」と「内旋」の可動域
なぜ、ゴルフでは「外旋」と「内旋」の可動域が重要かというと、可動域が大きければ大きいほど、上半身と下半身の捻転差が大きくなり、スウィングパワーを作ることができるからです。
通常ゴルフスウィングでは、バックスウィングをするとき右に重心を移動し、ダウンスウィングをするときには左に重心を移動します。しかし、重心を移動するだけでは、飛距離はある程度しか伸びません。もっと遠くへ飛ばすには、上半身と下半身のねじりの差を大きくすることで、下半身のパワーを腕へ伝えることができるのです。
1.バックスウィングをするときには、腰(骨盤)を右に回して股関節を内旋し、右足に重心を移動する
2.ダウンスウィングのときには、腰(骨盤)を左に回して股関節を外旋し、左足に重心を移動する
このように、股関節をねじる動きが加わることで重心移動がスムーズになり、飛距離が伸びやすくなるのです。
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