飛距離をぐんぐん伸ばす!おすすめのストレッチ
それでは、股関節を柔軟にするにはどうしたらよいのでしょうか。ここでは、簡単におこなえるストレッチを3つご紹介します。
股関節の外旋、内旋の動きのほか、ぜひ実践していただきたいのが、ハムストリングス(太もも裏)のストレッチです。なぜゴルフの上達にハムストリングスが必要かというと、ハムストリングスは、股関節の屈曲の動きに深く関わっているからです。
ゴルフでは、アドレスで前傾姿勢をとるときに、股関節を屈曲します。このとき、きちんと屈曲せず脚が伸びたままだと、下半身を上手に使えないので背中だけでパワーを生むことになり、ぎっくり腰などのトラブルになります。
また、前述で紹介した股関節の6つの動きはそれぞれ相互に関連しながら、機能を保っているので、「股関節をきちんと屈曲できない」ということは、「股関節を外旋したり、内旋したりすることもできない」となってしまいます。
そのため、ここでは「外旋」「内旋」に加えて、「屈曲」の可動域を広げるストレッチをおこないます。以下の動きを毎日それぞれ1分、合計3分でもいいので、継続してみましょう。
1.外旋の可動域を広げるストレッチ
骨盤を立てて座り、両膝を曲げて足裏同士を合わせる。両手で足先をつかみ、足を体に引き寄せる。
2.内旋の可動域を広げるストレッチ
正座の姿勢からお尻を床に落とす。両脚同時におこなうのが難しければ、片脚は立膝のままでもよい。
3.屈曲の可動域を広げるストレッチ
立ったまま前屈し、膝を曲げて両手で両足首をつかむ。じわじわと膝を伸ばし、ハムストリングスがストレッチされているのを感じる。
理想は、朝晩におこなうことですが、難しければ夜、お風呂上がりにおこなうなど、1日1回でも大丈夫です。早ければ1〜2週間もすると、「関節が柔らかくなった」「靴下や靴を履いたりするのが楽になった」と実感できるでしょう。
股関節が柔軟になると、ゴルフの飛距離が伸びるだけでなく、日常生活での歩行や階段の昇降も楽になりますし、怪我の予防にもつながります。ぜひ、毎日のルーティンとして、股関節のストレッチをおこなってみましょう。
◆ストレッチをおこなう際の注意点
無理なストレッチはケガの原因になります。痛みや違和感がある場合はすぐに中止しましょう。
塗山 正宏
世田谷人工関節・脊椎クリニック
院長
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