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■当たり前を疑え！「24時間の使い方」から意外な強みに気づいた女性の話
ジュエリー業界で広報の仕事をしていた女性・Tさんは、将来を見据えて、ネットを使った副業をすることにしました。色々な手法を調べたのち、産休・育休に入るタイミングで「何かこれまでの自分のスキルを活かした商品を作って販売してみたい」と私が開催した「こっそり副業術」セミナーに参加してくださいました。
セミナーで様々な自己分析ワークを行い、グループに分かれて、お互いの回答をシェアしていたときのこと。
彼女がいたグループから「えーっ！？」と驚きの声が聞こえてきました。「どうしたんだろう？」と不思議に思ってシェアの様子を覗きに行くと、Tさんは起きている時間のうち5時間以上が「SNSを見ている時間」でびっしりと埋め尽くされていました。
それも、毎日です。誰もが「そんなに見てるんですか！？」と驚きました。
ところが、当の彼女は「えっ？ これってみんな当たり前にやってるんじゃないんですか…？」とキョトンとしていました。
それどころか「周りの同僚はこれくらいチェックしているので…」というのです。彼女は「SNSやニュースでトレンドネタをチェックすることが当たり前」という「広報の世界」にいるからこそ、その「当たり前」が他人の「当たり前」ではないことに気がついていなかったわけですね。
彼女自身がとても驚いていたのが印象的でした。
「毎日5時間もSNSを見ていて、そこから何か思うことや、身についた知識やスキルはありますか？」と聞いてみると、「実際にお話すると魅力的な方でも、SNSを見るとあまりその魅力が伝えられていない人が多いなと感じます」との回答が。
そこで、そんな彼女の強みを活かし、「広報OLがSNSのプロフィール添削します」「SNSから見たあなたの印象をフィードバックします」などの商品を複数出品することにしました。
彼女がすでにSNSで発信をしていたこともあり、結果として販売してわずか5日間で10件以上商品が購入され、お客様からも続々と感謝の声が届いたそうです。
こんな成果が出せたのも、彼女自身が「自分にとっての当たり前は他人にとっての当たり前じゃない」と気づけたからです。
自己分析に迷ってしまったら、「他人からの声」を聞くことで「自分の思わぬ強み」に気づけることがわかる、ちょっと面白いエピソードでした。
土谷 愛
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