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高齢化率世界1位の日本…現役世代の負担率が急激に上昇
世界でも長寿大国として知られている日本。2015年の国勢調査をもとに、人口の推計数を発表する総務省『人口推計』では、2019年10月1日現在の高齢化率は28.40%だったとしています。世界銀行がまとめた各国の高齢化率では、高齢化率世界2位の「イタリア」を5ポイント以上、上回っています。
【世界「高齢化率」上位10】
1位「日本」28.40%
2位「イタリア」23.30%
3位「ポルトガル」22.77%
4位「フィンランド」22.55%
5位「ギリシャ」22.28%
6位「ドイツ」21.69%7位「ブルガリア」21.47%
8位「マルタ」21.32%
9位「クロアチア」21.25%
10位「プエルトリコ」20.83%
出所:世界銀行(2020年)
高齢化は産業が発展している先進国が抱える共通の問題。新興国も発展とともに出生数は低下する一方で平均寿命は伸長していくので、先進国と同様の問題をいずれ抱えるとされています。世界で一番高齢化が進んでいる日本がどのようにこの課題を解決していくか。世界のロールモデルになるであろうということで、日本の高齢化対策は世界からも注目されています。
高齢化で懸念れされるのが、現役世代の負担です。15~64歳の現役世代(生産年齢人口)と高齢者人口との割合である高齢者扶養率は日本は48.0%。2位の「フィンランド」が36.6%ですから、日本の現役世代が負担がいかに高いかが分かります。
【世界「高齢者扶養率」上位10】
1位「日本」48.0%
2位「フィンランド」36.6%
3位「イタリア」36.5%
4位「ポルトガル」35.4%
5位「ギリシャ」34.7%
6位「米領ヴァージン諸島」34.0%
7位「ドイツ」33.7%
8位「フランス」33.6%
9位「ブルガリア」33.6%
10位「マルタ」33.1%
出所:世界銀行(2020年)
また今から30年ほど前の1990年。日本の高齢者負担率は17.0%。世界のトップは「スウェーデン」で27.7%でした。その後、2006年に日本の高齢者負担率は30.5%となり世界トップに。このとき、世界2位は「イタリア」で30.0%。15年ほどで、世界2位は6ポイントほど負担率があがったのに対し、世界トップの日本は15ポイント以上も負担率がアップ。いかに日本の高齢化問題がひっ迫しているかを物語っています。