日本人の平均寿命、平均余命、ともに過去最高を記録
2022年もスタートし、初詣にいった人も多いのはないでしょうか。そこで「この1年も健康で過ごせますように」とお祈りした人も多いでしょう。
厚生労働省『令和2年簡易生命表』によると、日本人の平均寿命は男性81.64歳と前年から0.23歳増、女性は87.74歳と前年から0.29歳増と、過去最高を更新しました。
日本は世界でも長寿国で知られていますが、この20年で男性は3.92歳、女性は3.14歳、この30年で男性は5.72歳、女性は5.84歳も平均寿命は伸びました。
さらにある年齢であと何年生きられるかという平均余命は、たとえば65歳の場合、男性は20.05年で前年から0.23年増、女性は24.91年で前年から0.29年増と、過去最高を記録しています。
【主な年齢の平均余命】
20歳 61.97年/68.04年
30歳 52.25年/58.20年
40歳 42.57年/48.40年
50歳 33.12年/38.78年
60歳 24.21年/29.46年
65歳 20.05年/24.91年
70歳 16.18年/20.49年
75歳 12.63年/16.25年
80歳 9.42年/12.28年
85歳 6.67年/8.76年
90歳 4.59年/5.92年
出所:厚生労働省『令和2年簡易生命表』より
また厚生労働省『令和2年人口動態調査』によると、日本人の死亡率は、人口1,000人あたり10.9で、男女別にみていくと男性は11.5、女性の死亡率10.3でした。少子高齢化の進行のなかで、日本人の死亡率は上昇傾向にありますが、2019年と2020年を比べると0.3の低下。コロナ禍で「うがい手洗い」を徹底した結果など、いろいろといわれています。
死亡原因で最も多いのは「悪性新生物<腫瘍>」で全体の27.5%と、日本人の4人に1人ががんで亡くなっているという現状です。続くのが、高血圧性を除く「心疾患」で全体の14.9%。三大疾病のひとつ、「脳血管疾患」は4番目で7.5%。それを上回るのが「老衰」でした。
まだ新型コロナの脅威は収束していませんが、日本人の死亡原因において、三大疾患のボリュームは半数を占めています。これらの病気に日々備えることが「この1年、健康で過ごせますように」の願いを叶えるポイントになります。