東京都心では、マンション価格がバブル超え。「そんな高いマンションを買えるか……」と思わず悪態をついてしまう水準です。いま、会社員が買える街とは。今回、焦点をあてるのは、千葉県「松戸」。
子育てしやすい街1位「松戸」…「住所・東京都」を捨てて選ぶ価値 ※画像はイメージです/PIXTA

「松戸」か、それもとも「金町」か…選ぶならどちら?

子育て世代から支持される松戸ですが、「松戸」周辺では、コロナ禍でも平均0.5%ほど地価は上昇。駅周辺の住宅地域においても前年比プラスを記録しています。東京都心を中心に地価下落を記録しましたが、「松戸」駅周辺は上昇をキープ。昨今のファミリー層からの松戸人気が反映されたカタチです。

 

【「松戸」駅周辺の地価上昇率推移】

2011年 -2.7%

2012年 -2.7%

2013年 -1.2%

2014年 +1.1%

2015年 +0.8%

2016年 +1.4%

2017年 +1.4%

2018年 +1.4%

2019年 +3.0%

2020年 +2.3%

2021年 +0.5%

 

出所:国土交通省地価公示価格より

 

そんな松戸周辺の住宅価格の水準は、どれほどなのでしょうか。国土交通省『土地総合情報システム』によると、駅徒歩20分圏内で取引された中古マンションの平均平米単価は43.23万円。ファミリータイプの3LDK以上のマンションに限れば平均3,344万円(平均68.8平米)です。

 

一方、「松戸」でマイホームを考えるファミリー層のなかには、隣駅の「金町」周辺も視野に考える人もいるでしょう。「金町」周辺の同条件、中古マンションの平均平米単価は55.04万円。江戸川を挟むだけで10万円以上の差があり、しかも「松戸」は快速列車も停車。交通利便性でも優位です。「東京アドレス」へのこだわりがないのであれば、「松戸」は利便性がよく、住宅価格もリーズナブル。ファミリー層には“ちょうどいい街”といえそうです。

 

そんな「松戸」周辺ですが、地域の中心的な役割を担っているだけあり、一部、歓楽街のようなスポットもあり、それゆえ治安について不安視する声も。怖いと思うのあれば、駅からの動線も気にしたいところです。また駅周辺でも古くからの住宅街が広がり、夜は街灯が暗めな地域も。昼夜、双方の環境を見極めて住まい選びを進めていく必要があるでしょう。